●「乾いた砂浜なら波は来ない」は間違い
なぜ、海岸にいただけの学生たちが高波にさらわれたのか。
清水海上保安部が注意を促しているのが、「波が届いていない場所なら安全」という思い込みだ。
海岸では、普段から波が打ち寄せている砂浜は濡れており、その手前は乾いている。そのため、「乾いた場所まで下がれば波は来ない」と考えてしまいがちだ。
しかし、清水海上保安部は、ここに「落とし穴」があると指摘する。過去の事故では、乾いた砂浜にいた学生も高波にのまれていたからだ。
清水海上保安部によると、海岸や岸壁などでは「100回の波に1回程度」、それまでの波の高さの1.5倍の高波が打ち寄せ、さらに「1000回に1回程度」では2倍もの高さの大波が打ち寄せるとされている。
そして、静大生が巻き込まれた2001年、2004年、2018年の3件の事故では、いずれも波浪注意報が発表されていたという。
清水海上保安部は、事故を繰り返さないために最も重要なこととして、「波が高いときには絶対に海には近づかない」と呼びかけている。
●大学も「大変危険な場所」と注意喚起
静岡大も、2018年の事故を受けて対策を強化している。
大学が現在公開している「学生生活に関するお知らせ、注意事項」では、静岡大付近の高松海岸・大谷海岸について「これまでも本学の学生数名が命を落としている大変危険な場所」と説明している。
高松海岸については、事故直後にも「潮の流れが速く、すぐに水深が深くなる場所」で、消波ブロックも多数設置されているため「大変危険な場所」だと注意を呼びかけていた。
また、公認・非公認のサークルや学生寮自治会などが主催するバーベキューや花火だけでなく、大学の行事や私的な集まりについても、高松海岸と大谷海岸を使用しないよう定めている。

