chef+ / No Code代表・米澤文雄が長く愛されるために大切にしていること

chef+ / No Code代表・米澤文雄が長く愛されるために大切にしていること

米澤文雄さんの決断に、迷いはありません。前編で「地雷を踏まない慎重派」だと語った同じ人物が、就職や海外進出といった大きな選択を一瞬で決めてしまう理由とは。クックパッドのポッドキャスト番組「ぼくらはみんな食べている」で語ってくれました。

「チキンシュニッツェル」実演! 飽きない味の作り方

米澤さんが、この日実演してくれたのは、鶏むね肉を叩いて衣をつけて焼く「チキンシュニッツェル」。焼き上がりにパルメザンチーズと黒胡椒、レモンを絞って食べる、シンプルな一皿です。

「飽きないんですよ、この味。毎日食べるもんでもないですけど」

なぜ飽きないのか。米澤さんは味覚の仕組みからこう説明します。

「味を重ねれば重ねるほど、常食性というものはなくなってくるんですよ。突き詰めると、飽きない料理って朝食なんです。和食で言うとご飯、味噌汁、焼き魚。共通点は、非常にシンプルな調味料とシンプルな食材で作られていること」

フレンチのように味を幾重にも重ねた料理は素晴らしくおいしくても、「また食べたい」ではなく「今日はおいしかった」で終わってしまいます。だからこそコースを組むときは、記憶に残る一皿と、あえて力を抜いた一皿のバランスを考えるそうです。簡単すぎればレストランに来た満足感が薄れ、複雑すぎれば翌日また食べたいとは思わせられない。あえて少し不完全な料理を挟みながら、全体のバランスを作っていくのです。

迷わない男の決断術。台湾、そしてサンフランシスコへ

弱みと強みを聞かれた米澤さんは、迷わずこう答えました。

「弱みは飽き性なところ。完全に飽き性で、物事を続けられない。強みは多分コミュニケーション能力と突破力ですかね」

さらに印象的だったのは、意思決定の仕方です。多くの人はA社とB社どちらに就職すべきか迷うとき、「将来どちらが得か」を基準に考えて決められなくなるといいます。米澤さんの基準は違います。

「今現状、自分にとってどちらが大切で、どっちの決断が必要なのかをベースに考えて決める。もう1本の方はもう削除なんです。Aと決めたら、Aで絶対結果を出す」

未来のことは誰にもわからない。だからこそ、わからない未来を基準に選ぼうとすると決められなくなる、というのが米澤さんの理屈です。もしAを選んで後からうまくいかないことがあっても、それは自分で決めたことだから受け止められる。逆に他人任せや将来の得失で選ぶと、いつまでも後悔や迷いが残ってしまうといいます。

「未来を作るのは自分なんですよ。みんな他力本願で自分の未来を作ってもらおうと思ってるから、決まらないんです」

そんな米澤さんは今年5月、台湾で初めての海外店をオープンさせました。ビーガンやグルテンフリーにも対応する「インクルーシブイタリアン」です。ただ、その道のりは平坦ではありませんでした。

「なかなか進まないんですよね。もうこれ途中でなくなるんじゃないかなって僕は思ってました」

構想から3年。ようやく形になった店を軌道に乗せた今、米澤さんの視線はすでに次の場所に向いています。娘たちの英語教育のため、拠点を英語圏に移すことを検討しているそうです。

「僕が仕事の拠点を海外に移して英語圏に住むことによって、彼女たちの語学学校の金額がほぼタダに等しくなる」

早ければ8月にも、サンフランシスコでのレストラン開業に向けて動き出す予定とのこと。目標は明確です。

「サンフランシスコでミシュランを取るというのが、僕の今1番近々の目標かなと」

提供元

プロフィール画像

クックパッドニュース

日本No.1のレシピサイト「クックパッド」のオウンドメディアであるクックパッドニュースでは、毎日の料理にワクワクできるような情報を発信しています。人気レシピの紹介や、定番メニューのアレンジ、意外と知らない料理の裏ワザをお届けしています。