現在は2500キロ離れた所に生息するヒキガエルが暮らしていた可能性も
今回の再調査では、「Spea labreae」以外にも興味深い事実が判明しました。研究チームは、メキシコ穴掘りヒキガエル(Rhinophrynus dorsalis)の仲間が、かつて現在の米国南西部に生息していたことを示す初の証拠も確認しました。
このヒキガエルは、現在のロサンゼルス周辺には生息していません。最も近い個体群が暮らしているのは、そこから約2500キロも離れたメキシコ南部です。つまり、氷河期の終わりから現在までに、その分布域が劇的に変わったことになります。
新種「Spea labreae」が絶滅した一方、別のヒキガエルは生息地を大きく変えて現在まで生き残った――。こうした違いを調べることは、最終氷期の環境変化だけでなく、現代の気候変動に両生類がどう対応するのかを考える手がかりにもなります。
ラ・ブレア・タールピッツでは、すでに1世紀にわたって発掘と研究が続いています。それでも、70年近く前に収蔵された小さな骨から未知の種が見つかりました。研究に参加したエミリー・リンジー博士は、この発見を「今もなお新たな発見がなされていることを示す素晴らしい例」とし、今後もさらなる発見があるだろうと期待を寄せています。
なお、この研究論文は2026年8月4日付の『Journal of Vertebrate Paleontology』誌に掲載されました。
参照
Taylor & Francis Online「Journal of Vertebrate Paleontology」
La Brea Tar Pits & Museum「A New Species of Ice Age Toad Discovered at La Brea Tar Pits: the spadefoot toad Spea labreae」
EurekAlert!「A new species of Ice Age toad discovered at La Brea Tar Pits: the spadefoot toad Spea labreae」
Sci News「La Brea Tar Pits Yield New Species of Ice Age Toad」

