買い物中、若い店員のくだけた話し方が気になり、「接客なのに失礼ではないか」と感じた私。しかし、話を聞くうちに、その店員が客のことを本当に考えて接しているとわかりました。帰り際にかけられたひと言で、私は自分の見方を反省することになったのです。
フランクな物言いに抱いた違和感
ある日、日用品を買うために近所のお店へ行きました。似たような商品がいくつも並んでいたため、どれを選べばよいかわからず、近くにいた若い店員に声をかけました。私が商品の違いを尋ねると、店員はパッケージを見比べながら、「それなら、こっちでいいんじゃないですか。たまにしか使わないなら、これで十分ですよ」と答えました。
説明の内容はわかりやすかったのですが、「こっちでいいんじゃないですか」という少し投げやりにも聞こえる言い方が気になりました。自分より年上の客に対して、もう少し丁寧な言葉を使ってもよいのではないかと思ったのです。
店員に悪気がないことはわかっていましたが、最初に抱いた違和感から、私は少し身構えながら話を聞いていました。
親身になって選んでくれた
ところが、その店員はすぐに商品を勧めるのではなく、「どのくらいの頻度で使いますか」「ご自宅で使うものですか」と、私の用途を細かく聞いてくれました。私が「たまに使う程度です」と答えると、店員は最初に見ていた商品ではなく、少し安い商品を手に取りました。
そして、「それなら高いほうじゃなくても、これで十分だと思います。使い方も簡単ですよ」と説明してくれたのです。店員は高い商品を勧めるものだと思っていた私は、少し驚きました。売り上げよりも、私に必要なものを考えて選んでくれていることが伝わってきたからです。
さらに、使う際の注意点や保管方法についても、実際の商品を見せながら丁寧に教えてくれました。話し方は親しみのあるものでしたが、接客そのものはとても誠実でした。

