膠原病の血液検査についてよくある質問

健康診断で抗核抗体が陽性といわれたらどうすればよいですか?
健康診断で抗核抗体が陽性と指摘された場合は、まず症状を振り返ってください。関節の痛みや腫れ、長引く原因不明の発熱、日光後の異常な皮疹、指先が冷えると白や紫色になる症状などがなければ、健康な方で陽性を示すことも珍しくないため、基本的には経過観察となることが多いです。しかし、不安がある場合や気になる症状があるとき、数値がかなり高いと指摘された場合も含め、自己判断で放置せず、一度医師に相談するとよいでしょう。
検査は何科で受けられますか?
膠原病が疑われる場合や、健康診断で免疫系の異常を指摘された場合は、原則として内科、リウマチ科、膠原病内科を受診します。膠原病は全身のさまざまな臓器に症状が現れるため、自己免疫疾患を専門とする医師の問診と、必要な追加検査を受けます。小児は小児科や小児リウマチ科が受診先です。症状がはっきりしなくても、原因不明の発熱、関節の痛みや腫れ、皮疹、レイノー現象などが続く場合は、専門的に評価できる病院で相談するとよいでしょう。
抗体が陰性なら膠原病は否定できますか?
抗体が陰性でも、膠原病を否定できるとは限りません。抗核抗体や特定の自己抗体が陰性であっても、病気の初期には抗体が検出されないことがあります。また、一部の疾患は、そもそも自己抗体が陰性であることが特徴になる場合もあります。強直性脊椎炎などの脊椎関節炎グループは、自己抗体が陰性であることがあります。関節リウマチでも、リウマトイド因子や抗CCP抗体が陰性となる血清反応陰性関節リウマチが存在します。そのため、血液検査が正常でも強い症状が続く場合は、画像検査などを含めて評価します。
検査はどのくらいの間隔で受けますか?
治療開始後の血液検査の間隔は、病気の種類、現在の状態、使用している薬剤によって異なります。病状が不安定な時期や、免疫抑制薬やステロイド薬などを開始した直後は、薬の効果や副作用を確認するため、1〜4週間ごとの短い間隔で検査を行うことがあります。確認する副作用には、肝機能障害や白血球の減少などがあります。病気が落ち着き寛解に入ると、検査間隔は1〜3ヶ月ごと、あるいはそれ以上へ徐々に延ばすことが一般的です。
編集部まとめ

膠原病の血液検査は、病気の種類を見極める手がかりになるだけでなく、現在の病気の勢いや治療薬の副作用を確認するためにも欠かせません。自己抗体、炎症反応、補体、血液細胞の数、肝臓や腎臓の働きなどを組み合わせることで、全身の状態を評価します。ただし、血液検査の数値だけで病気が決まるわけではなく、自覚症状や診察所見、画像検査、尿検査などを含めた総合的な判断が必要です。
健康診断で自己抗体の異常を指摘された場合や、長引く原因不明の発熱、複数の関節の痛みや腫れ、レイノー現象などがある場合は、自己判断で放置せず、内科やリウマチ科、膠原病内科を受診してください。膠原病は、早期発見と適切な治療によって病気の進行を抑え、日常生活を過ごしやすくなる可能性があります。
参考文献
『抗核抗体(ANA)』(一般社団法人 日本リウマチ学会)
『全身性エリテマトーデス(SLE)』(一般社団法人 日本リウマチ学会)
『診断について|リウマチQ&A』(公益財団法人 日本リウマチ財団)
『リウマチ・膠原病を心配したら』(一般社団法人 日本リウマチ学会)
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