8月13日から千葉県を襲った記録的な大雨によって、甚大な被害が発生している。複数のメディアの報道によると、水没した車内に閉じ込められるなどして、15日までに8人の死亡が確認されているという。
「令和8年8月千葉豪雨」と命名された大雨は、13日夜から「線状降水帯」を3回生じさせた。県内の22市町村に全国で初めて発せられた「レベル5大雨特別警報」は14日までに解除されているが、建物の浸水など被害は甚大とみられる。県庁は帰宅困難者に対して庁舎を開放して受け入れた。
この豪雨の影響を特にうけたとみられるのが車だ。SNSには、車が水没したという報告が相次いでいる。
「車のローンが残っていて、車両保険には入っていない」と水に浸かった車の写真を投稿した女性。夫の車が水没し、「ローンが3桁残ったまま廃車になった」という投稿もあった。
豪雨によって車が水没する被害に遭ったとき、車両保険に入っているかどうかで何が変わるのか。被害の際にどのような対応をすべきか。車のトラブルにくわしい西村裕一弁護士に聞いた。
●車両保険に加入していれば保険金が支払われる可能性がある
──豪雨で車が水没した場合、車両保険に加入していた人と、加入していなかった人とでは、その後の扱いがどう変わるのでしょうか。
豪雨により車が水没してしまった場合、車両保険に加入していれば、修理代が支払われる可能性があります。
なお、修理ができない場合(シートの高さ以上に浸水して電気系統がダメになってしまった場合など)や全損(修理金額が車の価値よりも高い場合)の場合には車両保険金額の保険金が支払われる可能性があります。
●安全優先しつつ、雨が引いた後でも車を撮影
──加入していた人が保険金を受け取るまでに、写真の撮り方も含めてどのような対応をしておくべきでしょうか。
車が水没してしまった場合には、まずはご自身の命を守る行動を取った上で、車が水に浸かっている状況の写真を撮っておくようにしましょう。
このとき、危ないので決してエンジンはかけないようにします。基本的にはエンジンのある前方とマフラーのある後方を撮影するとよいでしょう。
仮に、水が引いてしまった後の場合には、車を拭いたりする前の段階で写真を撮るようにしましょう。水の跡が車に残っていることもあります。また、停めていた場所の付近の写真もあわせて撮っておくとよいでしょう。

