犬の肉球の役割

1.歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収する役割
犬が歩いたり走ったりするとき、地面から伝わる衝撃を肉球が吸収し、和らげてくれます。肉球の最も重要な役割と言ってもよいかもしれません。
とくに走るときやジャンプするとき、犬の手足には大きな負担がかかります。肉球がクッションのような役割を担い、衝撃を吸収することで、関節や骨への負担を和らげてくれます。
大型犬や運動量の多い犬種である場合には、足腰の健康維持にも大きく役立っています。
2. 歩いたり走ったりするときの滑り止めの役割
犬が歩いたり走ったりするとき、肉球の表面が適度な摩擦力を持ち、滑りにくくする働きがあります。
犬が猛ダッシュで走っているとき、急旋回したり、方向転換したりすることができるのは、肉球の表面が地面をしっかり捉え、滑り止めの役割をすることで、安定した動きをすることが可能になるからです。
しかし、フローリングなどの犬にとって滑りやすい素材では、肉球が持つ滑り止めの役割が十分に果たせないことがあります。
転倒、関節への負担、脱臼や骨折などの原因になることがあるため、フローリングには犬が滑らないための対策が欠かせません。
3.床や地面の状態を感じ取る役割
犬が歩いたり走ったりするとき、肉球には床や地面の状態を感じ取る役割があり、歩きやすい場所を選んだり、危険な場所を避けたりすることができます。
濡れている地面を歩くことが苦手な犬の場合では、“地面が濡れているぞ”と肉球で感じ取り、お散歩を拒否することがあります。
夏場は地面の温度が高すぎないかどうか、冬場は地面の温度が低すぎないかどうか、雪の上を安全に歩くことができるかどうかなど、肉球を使って感じ取っています。
犬の肉球に起こることが考えられるトラブル

犬の肉球に多いトラブルには「乾燥」があります。乾燥した肉球では、肉球の役割を十分に果たすことができず、犬が関節を痛めたり、怪我を負ったりすることがあります。
また、乾燥を放っておくと、ひび割れることがあります。強い痛みを生じますし、出血が伴うこともあります。
乾燥した肉球は、細菌や真菌の感染によって、炎症を起こしやすくなります。赤み・腫れ・痒み・しきりに舐めるなどの症状があるときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

