献体のその後は
翌日、医大と提携している葬儀社の方が棺を持って自宅まで来て、祖母は静かに医大へと旅立ちました。
献体から遺骨の返還までは、1年ほどかかるとのことでした。祖母の死から2年後、医大から「解剖が完了したこと」「火葬をおこなうので参列希望があればご連絡を」という内容の通知が届きました。
ただ、そのころはちょうどコロナ禍の真っただ中。持病のある母は参列を見送り、後日、祖母の遺骨が郵送で自宅に届けられました。
祖母は生前、献体者のための共同墓地または納骨堂への納骨を希望していたようですが、そのための正式な手続きをしていなかったため、納骨はかなわなかったそうです。
まとめ
今もなお、祖母の遺骨は自宅の仏壇の上にあります。母は「一緒の墓に入りたくないという願いだけはかなえてあげたい」と話しながらも、どのように供養していくかを思案しています。“家族との折り合い”という、とても個人的な理由から始まった祖母の決断でしたが、結果としては、将来の医療を担う人材を育てる一助となったことになります。祖母の人生と選択が、社会のどこかで静かに生かされているのかもしれない——そう感じることがあります。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:磯辺みなほ/30代女性・パート
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
※一部、AI生成画像を使用しています。
著者/シニアカレンダー編集部
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