血圧を下げるのは「塩分を控える」「カリウムの摂取」どっち?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『血圧を下げるのは「塩分を控える」「カリウムの摂取」どっち?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
「血圧」とは?

「血圧」とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管の内壁にかかる圧力のことです。収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の2つであらわされ、前者は心臓が収縮して血液を送り出すとき、後者は拡張して血液を受け入れるときの圧力です。血圧は、年齢、生活習慣、塩分摂取、運動不足などの影響を受けます。
カリウムを摂取すると血圧にどんな効果がある?

カリウムを摂取することは、血圧を下げるうえで有効とされています。具体的な働きについては、以下で説明いたします。ただし、腎機能が低下している場合には、十分な効果が得られないだけでなく、かえって体に悪影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。
ナトリウム排出の促進
カリウムは体内でナトリウムとバランスを取りながら、腎臓においてナトリウムの排出を促進します。いわば、カリウムとナトリウムが交換される形で、余分なナトリウムが尿として体外へ出されます。その結果、体内の塩分量が減少し、血液中の水分量も減ることで、血圧低下につながるのです。
血管の拡張作用
カリウムは血管の壁を作っている筋肉(平滑筋)に作用して、その緊張を緩めて血管を広げる作用があります。その結果、血液が流れる際の抵抗が少なくなるため、血圧の低下に寄与します。
血管内皮機能の改善
カリウムは血管内皮細胞に作用し、一酸化窒素(NO)の産生を促進します。NOは血管平滑筋を弛緩させる働きがあるため、血管を広げて抵抗を低下させます。その結果、血流がスムーズになり、血圧を下げることにつながります。

