ヘルパンギーナの流行時期と感染対策

ヘルパンギーナが流行するのはいつですか?
感染者数は例年5月頃から徐々に増え始め、気温と湿度の上昇に伴って7月頃にピークを迎えます。その後、8月には徐々に減少していくのが一般的な流行のパターンです。また、例年西日本から流行が始まり、東日本へと広がっていく傾向にあります。地域によって流行時期にずれがあるため、居住地の流行状況に注意しながら予防対策を進めましょう。
ヘルパンギーナの感染対策を教えてください
現在、ヘルパンギーナに対して有効なワクチンや予防薬はありません。そのため、ヘルパンギーナの感染を防ぐためには、日常生活での基本的な感染対策が重要になります。
まず、手洗い・うがいは感染対策の基本です。流水や石けんを使って丁寧に洗うように心がけましょう。また、手洗いは食事の前やトイレの後だけでなく、オムツ交換の際にも毎回行いましょう。先述したとおり、ヘルパンギーナのウイルスは、発症後も2~4週間にわたり便に排出されます。使い捨て手袋を使用してオムツを処理し、汚れたオムツはビニール袋で密閉して廃棄しましょう。
さらに、おもちゃやドアノブなどの共有物は毎日消毒しましょう。園や家庭内では、感染者が触れた物を介して間接的に感染するケースもあるため、こまめな清掃が効果的です。
ヘルパンギーナの感染者が他人に感染させないために何をすればよいですか?
解熱して症状が落ち着いた後も、トイレの後の手洗いを徹底しましょう。また、タオルの共有を避けたり、食器を分けて使用したりすることも大切です。
飛沫感染の対策として、咳エチケットも重要です。咳やくしゃみをする際にはマスクを着用するか、手ではなく腕の内側や袖でお口と鼻を覆うようにしましょう。
なお、学校保健法において登校や登園の停止に関する明確な決まりはありません。本人の体調が回復したら登校・登園を再開しても問題はありませんが、引き続き上記のような感染対策の継続が必要です。
編集部まとめ

ヘルパンギーナは乳幼児に多い夏季のウイルス感染症です。発症しても重症化はまれであり、正しいケアと対策を行えば、ほとんどの場合は数日で自然に回復します。特に流行のピークとなる7月頃は、家庭や園での感染予防対策が重要です。
こまめな手洗いや咳エチケット、おもちゃやドアノブの消毒など、日常的な衛生習慣を意識することで感染拡大を防ぐことができます。
また、小さなこどもは、自分で咳エチケットや手洗いができないことが多いため、周囲の大人がしっかりサポートしてあげましょう。そして、ヘルパンギーナは繰り返し感染する可能性があるため、一度感染したからといって油断せず、毎年夏には流行に備えた対策を継続していくことが求められます。
万が一、けいれんや嘔吐、意識がもうろうとするなど、いつもと違う症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。保護者や周囲の大人が適切な対応を知っておくことが、子どもたちの健康を守ることにつながります。
参考文献
厚生労働省ヘルパンギーナ
国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイトヘルパンギーナ
東京都健康安全研究センター都内のヘルパンギーナおよび手足口病におけるウイルス検出状況
公益財団法人日本学校保健会学校において予防すべき感染症の解説令和5年度改定
厚生労働省夏を安全に楽しもう!感染症対策ガイド
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