6歳で天文宇宙検定3級に最年少合格、小学3年生で数学検定2級――“宇宙少年”として注目を集める、小学6年生の大森陽生さん。
大森家が実践してきたのは、“ほめる・叱る”に頼らず、親の「リアクション」にフォーカスした独自の子育てメソッド。この考え方をまとめた書籍書籍『みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割』(著:大森治幸、大森陽生/新潮社)が、このたび刊行されました。
本記事では、親のリアクションがなぜ子どもの主体性を育むのかについて、一部抜粋してご紹介します。

リアクションが育てた「自走力:自分で伸びる力」
勉強=楽しい、を支えた家庭の空気
息子が学校から帰ってくると、私が作った問題に向かっている光景をよく目にします。親が「やりなさい」と言ったわけでも、学校のテストに追われているわけでもありません。ただ、彼の中に「知りたい」「楽しい」という猛烈なエンジンがかかっていて、勝手に進んでいる。いわゆる「自走」している状態です。
この自走力の源泉は、これまでお話ししてきたような「学び≒遊び」の空気感にあるのではないかと感じています。
我が家では、学びと遊びの境界線がほとんどありません。方程式を解くのも、公園でドッジボールをするのも、同じ「楽しい」というカテゴリーに入っています。
私が自作のプリントに、おなじみのレトルトカレーのパッケージを載せて「同じ文字でくくれ!」とふざけたり、等比数列を扱うプリントではコーヒーのイラストを載せて「コーヒーじゃなくて公比が大事!」とギャグをかましたり。大学入試問題を「全国数学巡りの旅」と称してゲーム感覚で解いたりしてきたこともありました。これは、「全国給食巡りの旅」と銘打って、学校の給食で全国のご当地グルメが出されたことをヒントに、息子が思いついたものです。
こうした一つひとつのやりとりが、彼の中に「勉強=お父やんと盛り上がれる楽しいエンタメ」という記憶を刻んできたと思います。「勉強=苦しいもの、我慢してやるもの」というネガティブなラベルを貼る前に、親が全力で「おもしろい!」「そんな解き方があるのか!」とリアクションし続ける。その家庭の「空気」の積み重ねこそが、子どもの知的好奇心を枯らさずに育てる、最高の栄養剤になったのだと思います。

NASAの服に、天球儀と天体望遠鏡を持って、父子2人で撮影!
