人間ドックのコース、医療施設の選び方
編集部
人間ドックのコースを選ぶ際のポイントは何でしょうか?
横井先生
年齢、家族歴、生活習慣、過去の健診結果を踏まえて選んでください。胃腸が不安なら内視鏡設備が充実している施設、女性特有の疾患が気になるならレディースドックや婦人科検診が充実している施設を選びましょう。漠然と「全部調べたい」と考えるのではなく、目的の明確化が重要になります。
編集部
オプションは多くつけたほうがよいのでしょうか?
横井先生
闇雲に増やす必要はありませんが、気になる点があれば追加したほうが安心です。例えば、喫煙歴があるなら肺CT、お酒をよく飲むなら肝機能の精密検査、身内にがん経験者が多い場合はCTや腫瘍マーカー、めまいや頭痛、しびれなどがある場合は頭部MRIを追加するとよいでしょう。
編集部
検査前に気を付ける点はありますか?
横井先生
検査の精度を上げるため、前日の食事制限や当日の絶食など、指示された注意事項は必ず守りましょう。服用中の薬がある場合は、事前に相談してください。とくに糖尿病や高血圧の薬は自己判断で中止しないよう注意が必要です。血液をサラサラにする薬は、使用している薬剤の種類や数によって、服薬を中止するか継続するか判断が異なります。必ず医師の指示に従ってください。
編集部
忙しくて時間が取れない人はどうすればよいですか?
横井先生
時間が限られている場合は、半日コースから始めるのも一つの方法です。継続的な受検が大切なので、無理なく続けられる形式を選びましょう。必要に応じて追加検査を行う形でも問題ありません。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
横井先生
一般健診と人間ドックは目的が異なります。人間ドックには、より包括的で精密な検査を病気の早期発見につなげる目的があります。とくに、通常の健診ではカバーしきれない疾患も見つけられる可能性がある点は、人間ドックのメリットです。費用はかかりますが、それに見合う価値は十分にあります。近年は若い世代でもがんの増加傾向が指摘されており、リスクが低いと思われるような人も安心はできません。自分の体は大切な資本です。
編集部まとめ
人間ドックは自由診療となるため費用面でハードルを感じる場合がありますが、将来の健康を守るための「投資」といっても過言ではありません。年齢やリスクに関わらず、一度しっかり体をチェックする機会を設けましょう。

