難病「多発性硬化症」を疑う”目の初期症状”はご存じですか?進行時の症状も医師が解説!

難病「多発性硬化症」を疑う”目の初期症状”はご存じですか?進行時の症状も医師が解説!

部位別にみられる代表的な多発性硬化症の症状

部位別にみられる代表的な多発性硬化症の症状

多発性硬化症の症状は、脳、脊髄、視神経など障害される部位によって異なります。ここでは、部位別にみられる代表的な多発性硬化症の症状について解説します。

脳の障害による症状

多発性硬化症では、脳のどこに病変ができるかによって症状が変わります。大脳の病変では、手足のしびれや感覚障害、筋力低下、運動のしにくさなどがみられることがあります。ほかにも、視力低下や視野の異常、複視のような見え方の変化が出ることもあります。さらに、病変の場所によっては、集中しにくい、考えがまとまりにくい、もの忘れが増えたと感じるなど、認知機能に影響が出ることもあります。多発性硬化症では脳に病変があっても症状が目立ちにくいこともありますが、症状が出る場合はこのように幅広い現れ方をします。

脊髄の障害による症状

脊髄に病変ができると、手足のしびれ、感覚低下、運動麻痺、歩きにくさなどが出やすくなります。胸やお腹に帯状のしびれやぴりぴりした痛みが出ることもあり、脊髄の障害を考える手がかりになることがあります。症状が進むと、足がつっぱる、思うように動かしにくい、長く歩けないといった状態につながることもあります。

さらに、排尿しにくい、尿失禁、便秘など、膀胱直腸障害がみられることもあり、日常生活への影響が大きくなりやすい部位です。脊髄障害の回復期に、手足が急にジーンとしてつっぱるような有痛性強直性けいれんがみられることもあります。

小脳や脳幹の障害による症状

小脳が障害されると、まっすぐ歩きにくい、ふらつく、酔ったような歩き方になる、手がふるえるといった症状がみられます。細かい動作がしにくくなり、字が書きにくい、物をつかみにくいと感じることもあります。脳幹が障害されると、ものが二重に見える複視、眼振、顔の感覚や動きの異常、しゃべりにくさ、飲み込みにくさなどが出ることがあります。小脳や脳幹の症状は、歩行や食事、会話に直接影響しやすいため、生活のしづらさにつながりやすいのが特徴です。

多発性硬化症の症状の進行と注意すべきサイン

多発性硬化症の症状の進行と注意すべきサイン

多発性硬化症は、再発を繰り返すうちに症状が残りやすくなることがあります。ここでは、多発性硬化症の症状の進行と注意すべきサインについて解説します。

進行した多発性硬化症の症状

多発性硬化症は、再発と寛解を繰り返しながら経過することが多い病気ですが、一部ではしだいに進行性の経過をとることがあります。進行すると、手足の筋力低下、歩行障害、しびれや感覚障害の持続、排尿や排便の障害、ふらつき、視力障害などが残りやすくなり、日常生活への影響が大きくなります。再発のたびに症状が完全には戻らず、少しずつ障害が積み重なることもあります。

症状悪化時の受診の目安

多発性硬化症では、新しい神経症状が出たときや、もともとの症状がはっきり悪化したときは受診を考えることが大切です。再発は一般に、発熱や感染などほかの原因がなく、症状が24時間以上続く場合に考えられます。

すでに診断を受けている方では、症状が少し出てもすぐ救急受診が必要とは限りませんが、数日しても悪化が続く場合が主治医へ連絡する目安です。さらに、急に見えにくくなった、歩けなくなった、尿が出にくい・出ないといった症状があるときは、様子をみすぎず早めに相談するとよいでしょう。

配信元: Medical DOC

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