糖尿病性腎症のステージについてよくある質問

病期分類はどのくらいの頻度で確認すべきですか?
病期分類を確認する頻度は、現在のステージや重症度によって変わります。検査の間隔は、腎機能の低下が軽く尿蛋白も少ない段階ではやや長めに、尿蛋白が増えている場合やeGFRが低下している場合は短めに考えます。目安として、腎機能低下や尿蛋白が軽い中リスクの段階は6ヶ月から1年に1回以上、尿蛋白やeGFR低下が進んだ高リスクの段階は3ヶ月〜6ヶ月に1回以上確認します。さらに、蛋白尿が目立つ場合や腎機能低下が進んでいる場合、治療開始直後、病状が不安定な時期には、少なくとも3ヶ月に1回、必要に応じて毎月確認します。
ステージは前の段階に戻ることはありますか?
糖尿病性腎症は、早い段階から血糖や血圧を管理し、必要な薬物療法を行うことで、ステージが改善することがあります。特に第2期の微量アルブミン尿期で発見し、適切な治療を始めると、尿アルブミン値が正常範囲に戻ることがあります。ただし、腎臓の組織が広い範囲で硬くなる線維化が進んだ段階は、完全にもとの状態へ戻すことは難しくなります。そのため、自覚症状がない時期から自分のステージを知り、検査結果に応じて治療を続けることが重要です。
編集部まとめ

糖尿病性腎症のステージは、主に尿アルブミンや尿蛋白、eGFRによって判断します。2023年の分類改訂においては、第1期から第3期の呼称が検査値に沿った表現へ見直され、アルブミン尿だけでなく腎機能低下にも目を向ける考え方が明確になりました。
糖尿病の治療中の方は、HbA1cだけでなく、自分の尿アルブミン、尿蛋白、eGFRがどの段階にあるかを主治医に確認しましょう。早い段階で治療を始めることで、腎機能低下の進行を抑え、透析や心血管疾患のリスクを下げることにつながります。検査結果に変化がある場合は先延ばしにせず、かかりつけ医や腎臓の専門の医師に相談してください。
参考文献
『糖尿病性腎症病期分類 2023 の策定』(日本腎臓学会)
『糖尿病診療ガイドライン2024 第9章 糖尿病性腎症』(日本糖尿病学会)
『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』(日本腎臓学会)
『CKD診療ガイド2024』(日本腎臓学会)
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