「高血圧」と言われた人は要注意? 大腸がんリスクが1.15倍――国内約20万人のデータを医師が解説

「高血圧」と言われた人は要注意? 大腸がんリスクが1.15倍――国内約20万人のデータを医師が解説

内容への受け止めは?

編集部

静岡社会健康医学大学院大学の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。

前島先生

今回の研究は、日本人約20万人の実診療データから、高血圧と大腸がん発症との関連を示した点で意義があります。リスクが約1.15倍という結果だけで、高血圧が大腸がんを直接引き起こすと断定することはできません。遺伝的に血圧が上がりやすい体質との明確な関連が示されなかったことからも、肥満、運動不足、飲酒、食生活、糖尿病など、両者に共通する生活習慣や健康状態が影響している可能性があります。一方で、今回の結果は、高血圧を指摘された人が大腸がんを含めて自分の健康を見直すきっかけになるという点で、前向きに捉えられます。
血圧を適切に管理し、適正体重の維持、運動、禁煙、節酒、バランスのよい食事を心がけることは、心臓や血管の病気を防ぐだけでなく、大腸がんのリスクを下げることにもつながります。また、大腸がんは早期に発見できれば、内視鏡治療や手術によって根治を目指せる可能性が高い病気です。高血圧の有無にかかわらず、40歳以上は年1回の便潜血検査を受け、陽性の場合は症状がなくても必ず精密検査を受けましょう。血便や便通の変化、腹痛などが続く場合には、検診を待たず早めに医療機関を受診することが大切です。

編集部まとめ

高血圧と大腸がんの関係は、さらなる研究が必要な段階です。ただ、両者には生活習慣が共通して影響している可能性もあります。日頃から禁煙や節酒、バランスのよい食事、適度な運動を心がけ、血圧を整えることが、大腸がんの予防にもつながるかもしれません。40歳になったら年1回のがん検診も忘れずに受けましょう。

配信元: Medical DOC

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