クッシング症候群の検査についてよくある質問

検査は入院して行いますか?
検査の一部は外来で行えます。通常の採血、尿検査、デキサメタゾン抑制試験、画像検査などは、外来で進められることがあります。一方で、夜間のコルチゾール測定、複数回の採血、専門的な負荷試験、下垂体と異所性ACTH症候群の鑑別に必要なカテーテル検査などは、入院して行うことがあります。血圧や血糖の管理が必要な場合や、全身状態を詳しく確認したい場合も入院が検討されます。
入院の必要性は、症状の強さ、疑われる原因、検査内容、合併症の有無によって変わります。
検査の前に注意することはありますか?
検査前には、使用している薬を正確に伝えることが大切です。特にステロイド薬は、クッシング症候群の検査結果に大きく影響します。飲み薬、注射薬、吸入薬、塗り薬、点眼薬、市販薬なども含めて伝えましょう。デキサメタゾン抑制試験では、デキサメタゾンの代謝に影響する薬によって結果が変わることがあります。検査前に薬をどうするかは、必ず医師の指示に従ってください。
また、24時間尿中遊離コルチゾールの検査では、尿を決められた時間内に正しく集める必要があります。採尿の方法を間違えると結果の解釈が難しくなるため、説明をよく確認しましょう。
検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?
結果が出るまでの時間は、検査の種類と医療機関の体制によって異なります。一般的な血液検査や電解質、血糖などは、院内で検査できれば当日にわかることがあります。一方、ACTH、コルチゾール、尿中遊離コルチゾール、唾液中コルチゾールなどは、外部の検査機関に依頼されることもあり、数日から1週間程度かかる場合があります。
画像検査は撮影自体は短時間で終わることがありますが、結果説明は後日の外来になることがあります。複数の検査を組み合わせるため、診断全体には数週間以上かかることもあります。
検査に痛みや身体への負担はありますか?
多くの検査は、採血や採尿、画像検査が中心です。採血では針を刺す痛みがありますが、通常は短時間で終わります。24時間尿検査は痛みはありませんが、決められた時間の尿を集める手間があります。デキサメタゾン抑制試験では、薬を服用して翌朝に採血します。検査薬による大きな負担は多くありませんが、薬の影響や持病によって注意が必要な場合があります。
CTやMRIでは、造影剤を使うことがあります。腎機能、アレルギー歴、妊娠の可能性などを確認したうえで行います。カテーテル検査など専門的な検査では、身体への負担が大きくなるため、必要性を慎重に判断して行われます。
編集部まとめ

クッシング症候群の検査では、まずコルチゾールが過剰になっているかを確認します。
次にACTHを測定し、ACTH依存性かACTH非依存性かを判断します。その結果に応じて、下垂体MRI、副腎CT、胸腹部CTなどの画像検査へ進みます。
検査は外来で進むこともありますが、専門的な検査では入院が必要になる場合もあります。使用中の薬、特にステロイド薬は検査結果に影響するため、必ず医師に伝えましょう。
参考文献
『クッシング病(下垂体性ACTH分泌亢進症)(指定難病75)』(難病情報センター)
『クッシング症候群』(日本内分泌学会)
- 「血糖値が上がりにくい4つのおつまみ」はご存じですか?上がった時の症状も医師が解説!
──────────── - 【闘病】1年で10kg増、血圧200mmHg台、心不全… 正体は副腎腫瘍『クッシング症候群』
──────────── - 「コルチゾール値」が高いと「顔」にどのような特徴が現れる?医師が徹底解説!
────────────

