女優の蒼井優が主人公の瀬尾咲子を演じる連続ドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系)の第7話が21日に放送される。第6話(14日放送)では、バス事故をきっかけに夫の充(松山ケンイチ)が失踪した咲子と、同じ事故で妻・園田あずさ(夏帆)を亡くした樹生(中島歩)が、互いのパートナーにまつわる疑問を抱えながら、事故から約1年を過ごしてきたことが描かれた。そんな2人が生活をともにする決意を固めた矢先、姿を消していた充が突然帰宅。さらに、充とあずさの関係をめぐる新たな事実が示され、物語は大きく動き始めた。第7話では、充が「あずさとの関係」をめぐる疑問に自ら答える一方、樹生のもとにはあずさが生前残した日記帳が届く。これまで残された断片的な情報を別の角度から照らし合わせる回となりそうだ。
「Tシャツが乾くまで」第7話(8月21日放送予定)あらすじ
あずさとの関係を不倫と決めつけられたことに納得がいかない充は、逆に咲子と樹生の関係は不倫ではないと言い切れるのかと問い返す。うまく答えることができない2人に、充はあずさと定期的に会っていた「第3金曜日」の“真実”を語り始める。
一方、樹生は、あずさが生前働いていた古書店「上々堂」を営む宮内幸次(リリー・フランキー)から、彼女が残した日記帳を受け取る。そこに書かれていたこととは…。
「Tシャツが乾くまで」第6話ストーリー展開【振り返り】
第6話では、突然帰宅した充が、失踪していた理由を咲子に説明する一方、事故当日にあずさと行動をともにした経緯が明らかになった。さらに、充が「あずさとの関係」をめぐる疑惑そのものに疑問を投げかけ、咲子と樹生の関係にも問いを返す展開となった。
【以下、ネタバレ】
互いのパートナーの不倫を疑い、協力して2人の過去を洗い出し真相を探りながら、似た境遇や意外な共通点に共感を深め、次第に距離を縮めてきた咲子と樹生。事故から約1年。咲子と樹生は互いをかけがえのない存在として意識するようになり、夫婦という形にとらわれず、一緒に暮らすことを決意した。ところが、その直後に充が突然帰宅する。
充の帰宅に動揺した咲子は、樹生に手伝ってもらいながら進めていた充の持ち物の整理を中断。あずさが亡くなるきっかけを作った充への怒りが残る樹生も、思わず殴りかかろうとする。咲子は樹生を制止し、後日、3人で充から事情を聞くことになった。
その後、咲子と2人きりになった充は、失踪後の経緯を説明する。事故を起こしたバスの目的地だった長野へ向かったのは、疎遠になっていた両親に会うためで、失踪後は両親のもとで過ごしていたが、父が亡くなり、憔悴する母の姿を見たことで咲子のことが心配になったと話した。さらに、充は自分の喫茶店を任せていた従業員の矢野直人(高橋文哉)に頼み、咲子と電話で話せるように手配したことも明かした。
咲子は充の説明を聞きながらも、「どこか本音と違う気がする」と感じる。失踪の理由だけでなく、これまで築いてきた夫婦関係そのものを否定されたような思いに苦しんだ。
咲子と充は、友人の結婚披露宴で知り合った。両親への感謝を伝える場面に耐えられず、席を外した咲子は、同じように会場の外に出ていた充と話す。家族との関係に悩んでいた充と、家庭に複雑な思いを抱えていた咲子は互いに共感し、距離を縮めていった。その後、交際を始めた2人は結婚。咲子は充となら「家族になれる」と感じ、共同生活の中で起こる問題も話し合いながら夫婦関係を築いてきた。子供を望んでいた咲子は妊活にも取り組んだが、子供を授かることはできなかった。やがて、2人だけで生きていくことを決め、一軒家を購入。咲子は、これからも充とこの家で暮らしていけると思っていた。
ところが、充は家を出ていった。
咲子がその理由を尋ねると、充は咲子に落ち度があったわけではないと述べる。咲子は、充が自分とは別の「正解」を見つけたのではないかと受け止め、さらに、充の指から結婚指輪がなくなっていることにも気づいた。
家を飛び出した咲子は、いつものコインランドリーへ向かう。そこへ散歩途中の樹生が現れ、他愛のない会話を交わす。咲子は、充の失踪にあずさが関係しているらしいと樹生に伝え、2人で充から話を聞くことを決める。
一方、充は自分の店に顔を出し、直人と再会。失踪中も店を守ってくれた直人に感謝しながら、もし直人がいなければ「逃げてももっと早く戻ったかも」と本音を漏らす。さらに、充は過去にも一度、咲子との関係から逃げようとしていたと明かす。充は、咲子と出会ってすぐのころにも一度連絡を絶っており、それから戻ってきた経緯を振り返った。
迎えた土曜、樹生は息子の翔(久保田薫)を宮内に預け、瀬尾家を訪ねる。樹生が、なぜ充が長野へ向かう際にあずさを連れていったのかを尋ねると、充は、あずさとは月に一度コインランドリーで話すだけの友人だったと説明した。事故当日、1人で長野へ行くことが心細くなり、充からあずさを誘ったという。樹生は「あずさとは不倫関係だったのではないか」と直接問いただす。が、充は不倫を否定。コインランドリー以外であずさと会ったのは、事故当日が初めてだったと説明する。それでも樹生は納得せず、確かな証拠を求める。充は、あずさとの間に何もなかったことを証明するのは難しいと返答。樹生が、大人の男女が毎月決まった日に会い、さらに妻に隠れて2人で旅行した以上、深い関係を疑うのは当然だと主張すると、充は、あずさを「不倫する人間」と決めつけることこそ、亡くなった彼女への偏見ではないかと反論した。
樹生が怒り、充に殴りかかろうとした瞬間、咲子が平手打ちをする。咲子は、夫の言い分こは理解を示しつつも、あずさが亡くなる原因を作った充自身が、彼女の夫である樹生に対して言葉を選ぶべきだとたしなめる。充は樹生に謝罪。「僕だけ助かってすみませんでした」と頭を下げた。そのうえで、充は咲子と樹生の関係について問いかける。「2人は不倫ではない」と否定する咲子と樹生に対し、充は「恋愛関係になかったことを、どうやって証明するのか」と逆に問い返した。
咲子と樹生が、あずさと自分の関係を疑ってきたように、2人の関係もまた第三者から見れば疑われる可能性があるという充の言葉によって、咲子と樹生は、自分たちが「あずさと充」に向けていた視線そのものを問い直すことになる。第7話では、これまで謎に包まれていた「あずさと充の関係」に、充自身の言葉と、あずさが残した日記という新たな2つの手がかりが加わる。

