「てんかん」の「余命」はご存じですか?影響する要因や突然死のリスクを医師が解説!

「てんかん」の「余命」はご存じですか?影響する要因や突然死のリスクを医師が解説!

てんかんによる予期せぬ突然死とは

てんかんによる予期せぬ突然死とは
てんかんによる予期せぬ突然死とは、主にSUDEPと呼ばれ、良好な状況にあるてんかん患者さんに起きる、外傷や溺水など明らかな原因のない突然の死亡を指し、てんかん重積による死亡は含まれないと定義されています。

SUDEPとは

SUDEP(Sudden Unexpected Death in Epilepsy :てんかんに関連した突然死)とは、てんかん患者さんに起こる原因不明の突然死を指す概念です。具体的には、明らかな外傷や溺水、心筋梗塞などの原因がみあたらず、てんかん発作の有無にかかわらず突然・予期せずに起こる死亡で、てんかん重積による死亡は含まれないと定義されています。SUDEPはてんかん関連死のなかでとても頻度が高く、年間およそ1,000患者さんあたり1〜2件と報告されています。

SUDEPのリスク要因

全般強直間代発作が頻回に起こること、特に夜間発作が続いていることが重要とされています。また、難治てんかん(多剤併用でも発作が抑えにくい状態)、服薬中断や飲み忘れ、若年成人・男性、独居で発作時に介助を受けにくい環境なども、SUDEPのリスクを高める因子として報告されています。

SUDEPを予防するためのポイント

まず抗てんかん薬をきちんと内服して全般強直間代発作の回数をできるだけ減らすことがとても大切です。そのうえで、夜間発作が少なくない方は就寝中の見守りや、発作時に呼吸と体位(横向きで気道を確保する回復体位)を保てるよう家族との練習、枕や寝具で顔が覆われない環境づくりなどが推奨されています。また、独居の場合は定期的な安否確認やモニタリング機器の活用を含め、夜間に完全なひとりきりの時間を減らす工夫が大切とされています。

てんかん発作に伴う事故やけが

てんかん発作に伴う事故やけが
てんかん発作の際には、意識消失やけいれんにより転倒・頭部打撲・骨折・やけど・交通事故・溺水などの事故やけがが起こりやすく、場合によっては生命に関わる重篤な外傷につながることもあります。

発作中の転倒や溺水

てんかん発作中に意識を失ったりけいれんしたりすると、その場で倒れて頭部打撲や骨折を起こしやすいです。また、入浴中や水辺で発作が起こると、浴槽やプール・川などで溺水する危険性が高まり、場合によっては命に関わることがあります。

発作後の事故への注意

てんかん発作の直後は、もうろう状態や筋力低下、混乱がしばしば残るため、すぐに立ち上がって歩き回ると転倒やぶつかり事故を起こしやすいです。そのため、発作後は安全性の高い場所で十分に休んでから行動を再開し、しばらくは階段の昇降や入浴、車の運転、高所作業など危険を伴う行動を控えることが大切です。

配信元: Medical DOC

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