叩くのをやめさせたら…まさかの加害者扱い
突然の出来事に驚きましたが、私は男の子が叩くのを止めながら娘を抱き寄せ、「叩いたら悲しいな」と男の子に穏やかな口調で伝えました。すると、男の子は突然「ママー!あのおばさんに怒られたの! とっても悲しいの」と私を指さしながらウソ泣きを始めたのです。
すると、その声を聞いた男の子のお母さんはおしゃべりをやめて、血相を変えて男の子に駆け寄り、ギュッと抱き寄せました。その直後、こちらをキッとにらみつけながら、「うちのかわいい子に何をするんですか!」と大声で怒鳴り始めたのです。
他のママ友たちも男の子とお母さんに駆け寄り、「そうですよ、公共の場所で怒り散らすなんてありえないよね? おかしいよ、あの人」とクスクス笑いながら嫌みを言ってきました。
私は一瞬、何が起きたのかわかりませんでしたが、「息子さんが私の娘をおもちゃで何度も叩いてきたので、やめてほしいと伝えました」と、なんとか事実を伝えました。
後日知らされたママ友グループの末路
すぐにつどいの先生が間に入り、事情を説明してくれましたが、ママ友グループは納得していない様子。「私たちはその場を見ていないので、何とでも言えますよね?」という主張に、私は言葉を失いました。
泣きじゃくる娘を抱きしめながら、ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった私。あまりにも悔しくて、先生に「今日は帰ります」とだけ伝え、足早にその場をあとにしたのでした。
その後、その親子を含むママ友グループをつどいで見かけることはなくなりました。後日、先生からは「あのグループは出入りをお断りすることになりました」と聞き、さらに「あの日はつらい思いをさせてごめんなさいね」とやさしく声をかけていただき、その言葉にとても救われました。
私は、子ども同士のトラブルも成長の過程で起こり得ることだと思っています。だからこそ、大人がきちんと見守り、必要なときに教えることが大切だと感じます。「子育てで本当に大切なのは、子どもへの関わり方だけでなく大人の姿勢なのだ」と考えさせられた、忘れられない出来事です。
著者:田中ゆき乃/30代女性。2021年生まれ、2025年生まれの娘、夫の4人暮らし。作業療法士として医療現場で7年間勤務後、出産を機に退職。現在は在宅で仕事に取り組んでいる。趣味はカメラで家族写真を撮ること。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

