女優の上白石萌音が、10月スタートの連続ドラマ「いろはの恋は時代(とき)をかける」(TBS系、毎週火曜午後10時)で主演を務めることが決まった。上白石が火曜ドラマで主演を務めるのは、「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(2021年)以来、約5年ぶり。本作では、江戸時代中期を生きる女性と令和の小学校教師という、実写では初となる一人二役に挑戦する。相手役を務めるのはSnow Manの向井康二。江戸時代の女性の魂が令和の教師の体にタイムスリップするという設定を軸に、教育現場を舞台とした「300年の時を越えたロマンティックコメディー」が描かれる。
上白石萌音×Snow Man・向井康二 教育現場のリアルに挑む
物語は、令和の小学校教師・梨木彩葉(上白石)の体に、江戸時代を生きるいろは(上白石)の魂がタイムスリップしてくることから始まる。物語の舞台は、東京・渋谷にある公立小学校。江戸時代と令和という大きく異なる時代を生きてきた「2人のいろは」が一つの体を通して交わることで、教育や生活、価値観の違いが描かれていく。
作品では多様性、教育格差、不登校、モンスターペアレント、教師の業務過多など、現代の小学校を取り巻くさまざまな問題も扱われる。単純なタイムスリップ設定のラブコメディーではなく、「教わる・考える・思いやる」という人の営みを描く作品として構成されている点も特徴だ。
上白石が演じるのは、江戸時代中期の飛脚屋の一人娘・いろはと、令和の小学校教師・梨木彩葉。江戸時代のいろはは、男勝りで言葉遣いも荒い一方、好奇心旺盛で算学に興味を持つ女性。子供たちに算法を教えることが好きで、本当は子供に学問を教える仕事に就きたいと思っていた。しかし、若い女性が先生になることが一般的ではなかった時代背景もあり、その夢を胸にしまっていた。対する令和の彩葉は、子供の頃から憧れていた小学校教師になったものの、前任校では学級崩壊を経験。その後休職し、心機一転、渋谷の小学校に着任する。心優しく仕事も丁寧だが、人に頼ることが苦手で、プレッシャーにも弱い。自分自身を不甲斐なく感じているという一面も持つ。
同じ「いろは」という名前を持ちながら、時代も性格も生きてきた環境も正反対の2人。上白石がこの2人をどのように演じ分けるのかが、本作の大きな見どころの一つとなる。
彩葉の同僚で小学校教師の一ノ瀬生琉(いちのせ・いくる)を演じるのが向井。火曜ドラマへの出演は初めてで、教師役も今回が初挑戦となる。
生琉は一生懸命で頑張り屋な性格だが、やることなすことが裏目に出る不運な人生を送っている。いつもと違う行動をすると不運に見舞われるため、何事にも無難な生活を目指している人物だ。ところが、江戸時代からタイムスリップしてきたいろはと偶然出会ったことで、その生活が一変。彼女の面倒を見ることになり、振り回されながらも、次第に江戸時代のいろはに恋心を抱くようになる。現代の小学校教師として「無難」を求めていた生琉が、300年前からやってきた女性との出会いによってどのように変化していくのか。「2人のいろは」と生琉の関係性が、物語の軸の1つとなる。
向井は25年に放送された連ドラ「フェイクマミー」(同局)で、クールで頭脳明晰な役を演じ、普段のバラエティー番組などで見せる姿とのギャップも話題となった。本作では初の教師役で、これまでとは異なる役柄に挑戦する。
脚本を担当するのは、NHK連続テレビ小説「らんまん」(23年)などを手掛けた長田育恵氏。長田氏が火曜ドラマの脚本を担当するのは今回が初めてとなる。長田氏は、江戸時代では先生になることがかなわなかったいろはが現代にやって来て、希望や痛み、人との出会いを経験していく物語だと説明。また、現代の教育現場で起こる問題を扱いながら、「少し変わった角度から現在を見つめていく物語」と位置づけている。
300年前には許されなかった夢を抱いていた江戸娘と、教師として挫折を経験した令和の女性。同じ体を通して2つの時代が交差する設定によって、教育、仕事、生き方、そして人との関係が描かれる。
上白石萌音 コメント
「まさかもう一度火曜ドラマにご縁を頂けるとは思っておらず驚きましたが、とにかく、この物語とチームの一員になれて幸せです。
長田育恵さんの骨太かつ軽快な脚本に心揺さぶられながら、みんなで大切に朗らかにシーンを紡いでいます。向井康二さんを筆頭に、スタッフ・キャストのどの方も本当に素敵なお人柄の持ち主で、胸をお借りして思い切り挑戦ができる現場です。
変わりゆくものに目を見開いたり、変わらないものに頷き合ったり。学校に留まらない、教わる・考える・思いやるという、人の営みについての作品です。先生方への感謝と尊敬を込めてお届けします。放送を楽しみにお待ちくださると嬉しいです!」

