「ぽっこりお腹」で”脂肪”と”腹水”の違いはご存じですか?医師が解説!

「ぽっこりお腹」で”脂肪”と”腹水”の違いはご存じですか?医師が解説!

腹水と脂肪の見分け方から、緊急受診が必要な危険サインまで、見逃せない症状のポイントを医師が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「ぽっこりお腹」はなぜ起こる?医師が肥満と病気の見分け方も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)

日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は消化器外科、消化器内科、産業医を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、永仁会病院に勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。

脂肪が原因のぽっこりお腹と腹水の見分け方は?

ぽっこりお腹の原因が、単なる「脂肪」なのか、それとも病気のサインである「腹水(ふくすい)」なのか、見分け方は非常に難しいですが、それぞれに特徴があります。「脂肪」が原因の場合は仰向けに寝ても、お腹の形はあまり大きくは変わりません。一方、「腹水」とは、仰向けに寝ると、溜まった水がお腹の左右(脇腹)に移動するため、お腹が平たく左右に広がるといった特徴が見られることがあります。何より重要な違いは、その「経過」です。腹水は、肝硬変や心不全、腎不全、あるいは悪性の病気(がんなど)、重い病気が原因で起こることが多く、比較的短い期間で急激にお腹が張ってきたり、体重が急に増えたりします。また、お腹の張りだけでなく、息苦しさ、足のむくみ、食欲不振、だるさなど、他の全身症状を伴うことが多いのも特徴です。ご自身で「これは脂肪だ」と判断するのは危険です。絶対に放置せず、すぐに内科や消化器内科などの医療機関を受診してください。

すぐに病院へ行くべき「ぽっこりお腹」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

ぽっこりお腹で強い腹痛や呼吸の症状がある場合は、内科へ

ぽっこりお腹はご紹介したような病気が隠れている可能性があります。特に、突然の激しい腹痛、吐き気・嘔吐、便もガスも全く出ないなどの症状は注意すべきです。緊急手術が必要となる可能性のある病気の可能性も考えられます。また、比較的短期間(数日〜数週間)で急激にお腹が張ってきた場合、は「腹水」が溜まっている可能性があります。また。女性の場合は産婦人科疾患の可能性も考えなければなりません。これらはあくまで一例です。いつもと違うお腹の張りや、他の気になる症状がある場合は、自己判断せず、かかりつけ医や専門の医療機関に相談することが最も大切です。

配信元: Medical DOC

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