第108回全国高校野球選手権大会は22日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝が行われ、智弁和歌山が4―3で健大高崎(群馬)を破り、2021年以来5年ぶり4度目の優勝を飾った。
智弁和歌山は1点リードの八回に一時は逆転2ランを許したが、その裏の攻撃でスクイズで同点に追いつき、相手の暴投で勝ち越した。2024年選抜大会覇者の健大高崎は夏の初優勝を目指したが、一歩届かなかった。
序盤の主導権争いと智弁和歌山の先制
試合は智弁和歌山の長井、健大高崎の石垣の両先発による投げ合いで幕を開けた。均衡が破れたのは2回裏である。智弁和歌山は二死走者なしから7番川原が中堅への二塁打を放ち好機を作ると、続く8番山下が中堅への適時三塁打を放ち先制点を奪取する。さらに1番長友も右翼へ適時二塁打で続き、鮮やかな集中打で一挙2点を先行し、序盤の主導権を力強く握った。
健大高崎の反撃と起死回生の逆転劇
リードを許した健大高崎も、2024年の選抜覇者としての意地を見せる。5回表、7番岩井の右翼への二塁打を足がかりに、犠打で確実に走者を三塁へ進めると、9番狩野が適時二塁打を放ち1点を返す。手堅い攻めで2対1と詰め寄り、試合は緊迫した展開へと突入していった。
試合が最も大きく動いたのは、終盤の8回表である。健大高崎は先頭の狩野が安打で出塁し、内野ゴロの間に二塁へ進む。この一死二塁の絶好機で、2番石田雄星が右翼席へ起死回生の逆転2点本塁打を放った。2対3。終盤での劇的な一発により、健大高崎がついに試合をひっくり返したのである。

