女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が小川直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第106回が24日に放送される。この日から物語は第22週「明るい未来」(第106~110回)に突入。日清戦争が始まり、出征を控える夫・吾郎(甲斐翔真)と暮らす直美のもとに、広島の陸軍予備病院で看護にあたる玉田多江(生田絵梨花)から1通の手紙が届く。直美の体調にも異変が見られるなか、戦争がりんや直美たちの看護の現場を大きく変えていくことになる。
朝ドラ「風、薫る」第106回(8月24日放送予定)あらすじ
吾郎の軍服のボタンが取れかけるたびに縫い付けなくてはならず、裁縫が苦手な直美は愚痴をこぼす。そんな直美は体調が悪いようで、りんは彼女の様子を気にする。
そんなある日、養成所でりんや直美たちと共に学んだ多江から手紙が届く。その内容に2人は激怒し…。
朝ドラ「風、薫る」第21週「定めと選択」(第101~105回)【振り返り】
第21週では、シマケンこと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)との別れを通じ、りんが「誰と生きるか」だけでなく、「何のために看護を続けるのか」という自身の選択を改めて見つめ直した。一方、直美は患者への看護を続けながら、吾郎の出征という現実に直面。さらに、同期の多江が戦地に近い陸軍病院へ向かうなど、個人の人生と看護の使命、そして戦争が交差する展開となった。
【以下、ネタバレ】
りんを思いながら、シマケンは小説の執筆に専念。りんも弁当を届けるなどしてシマケンを支えていた。りんは家族と暮らしながら看護の仕事も続けられる生活に幸せを感じていた。ある日、帝都医大附属病院から、リウマチを患う男爵家夫人・宮川佳枝(相田翔子)の派出看護を頼まれる。裕福な患者の信頼を得ることが恵風看護婦会の発展につながると考える直美は、りんを「看板看護婦」にすると決めた。りんは佳枝に寄り添い、長期看護を続ける。
一方、シマケンには小説家として大きな転機が訪れる。努力を重ねた末、新聞連載が決まるものの、掲載直前に「大人の事情」で別の作家の作品へ差し替えられる。編集長の綿貫正平(小松和重)から「強さがない」と指摘され、才能の限界を突きつけられたシマケンは、小説家になる夢を断念。りんは「何者でもなくても、私にはいとおしい人」と思いを伝え、2人は抱き合う。しかし、シマケンの実家で兄の借金問題が発生。浜松へ戻ることになったシマケンは、りんに一緒に来てほしいと頼むが、りんは佳枝の看護や恵風看護婦会への責任から決断できない。シマケンも「りんさんには、りんさんのやるべきことがある」と告げ、別れを選ぶ。りんが後を追った時には、シマケンはすでに東京を離れていた。
2年後、戦争の影が忍び寄るなか、直美は身寄りのない遠藤平蔵(太田光)の無償看護を続け、次第に心を通わせていく。りんに思いを寄せていた竹内虎太郎(小林虎之介)は志願し朝鮮へ渡ることに。りんに「努力だけでどこまでいけるのか試したい」と語る。帝都医大附属病院で看護婦取締を務める多江は、特志看護婦として広島の陸軍病院へ赴くことを決意。「傷ついた兵隊さんたちをしっかり看護して、看護の未来に貢献してきます」と約束する。
仕事、家族、愛する人との別れを経験しながら、それぞれの立場で看護の道を歩み続けるりんと直美。第21週では、看護婦としての責任を引き受ける2人の姿が描かれた一方、戦争によってその仕事自体が新たな局面を迎えた。第22週は、吾郎の出征や多江の陸軍病院での看護を通して、戦争が看護婦たちの人生に直接影響を及ぼしていく。

