「強迫性障害は母親が原因」と言われやすい背景とは?なりやすい人の特徴も解説!

「強迫性障害は母親が原因」と言われやすい背景とは?なりやすい人の特徴も解説!

強迫性障害の人の家族との付き合い方

強迫性障害の人の家族との付き合い方

強迫性障害になったら家族にはどのように伝えるとよいですか?

強迫性障害は、見た目ではわかりにくい病気です。そのため、「なぜこんなに確認するの?」「気にしすぎでは?」と誤解されてしまうこともあります。

強迫性障害が不安と深く関係する病気であり、自分の意思だけでは止めにくいことを、落ち着いて説明しましょう。
伝える際は、「迷惑をかけているかもしれない」という前提ではなく、「治療をしながら少しずつよくしたい」と前向きな姿勢を添えると理解を得やすくなります。
また、主治医からもらった資料や信頼できる情報を一緒に見てもらうのも1つの方法です。
無理にすべてを詳しく話す必要はありません。自分が伝えられる範囲で、困っていることや不安に感じていることの共有から始めてみるとよいでしょう。

家族にはどのような接し方をしてもらうとよいですか?

強迫性障害の症状は、周囲から見ると「気にしすぎ」「やめればいいのに」と感じられることがあります。しかし、強迫観念や強迫行為は本人の意思の弱さではなく、脳の働きが関係していると考えられています。そのため、強迫性障害への正しい理解が重要です。
接し方で特に重要といわれているのは、強迫行為に巻き込まれすぎないことです。例えば、何度も確認を求められたときに毎回付き合ったり、代わりに手洗いをしたりすると、一時的には安心につながるかもしれませんが、結果として症状を強めてしまうことがあります。そのため、「不安なんだね」と気持ちには寄り添いつつも、強迫行為そのものは手伝わないという姿勢が望ましいでしょう。
また、責めたり否定したりするのではなく、心身ともに支えることも大切です。強迫性障害は、専門的な治療によって改善が期待できるとされています。受診をすすめたり、必要に応じて診察に同行したりする支え方もあります。
さらに、家族側も無理をしすぎないことが重要です。症状に向き合うことは精神的な負担が大きいため、家族会や相談機関を利用するなど、支える側もサポートを受けることが推奨されています。

編集部まとめ

編集部まとめ

強迫性障害は、母親や父親の育て方だけで発症する病気ではありません。遺伝的な体質や脳の働き、ストレスなど、さまざまな要因が重なって生じると考えられています。「母親が原因」という見方は、過去の心理学的な考え方や、母子関係が注目されやすかった社会的背景の影響もあります。
大切なのは、誰かを責めることではなく、症状の仕組みを理解し、適切な治療や支援につなげることです。強迫性障害は治療によって改善が期待できる疾患です。家族も一緒に正しい知識を持ち、支え合いながら向き合っていくことが回復につながります。

参考文献

『強迫性障害』(国立精神・神経医療研究センター)

『親の期待認知が高校生の強迫傾向に及ぼす影響』(jstage)

『強迫性障害(Obsessive-compulsive Disorder;OCD)の多様性と分類システムの検討――その変遷と現況、そして問題点――』(精神神経学雑誌)

配信元: Medical DOC

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