それでもやはり偏見の目が…
わが子を連れて外へ出かけると、「赤ちゃんかわいいわね~」と声をかけられるのですが、決まって最後に「ちゃんと育てなきゃダメよ」と言われるのです。子どもが細かったためか、時には「ごはんちゃんと食べさせているの?」とか「ごはん作っていないんでしょ?」と言われたこともありました。
夫の親戚からは、はっきり「虐待していない?」と心配されていました。若いママというだけで、周りから育児放棄や虐待などの心配をよくされました。自分なりに懸命に育児していたので、周りから偏見の目を向けられるたび、悔しい気持ちになりました。
私は子どもを愛している
付き合いのある人たちは理解してくれるものの、結局のところ、見ず知らずの人からの偏見の目はなくなりませんでした。いつしか私も抵抗することをやめ、「この子のママは私。この子がいいと思ってくれているのなら、それでいい」と思えるようになりました。偏見の目で見られようとも、私は子どもを愛しているのです。長女を産んでから数年間、偏見の目に悩まされましたが、自分なりの答えにたどり着きました。
年齢を重ねた現在ならば、当時の偏見の目を理解できます。昨今の子どもの虐待に関するニュースもあり、何より、20歳になったばかりでの出産だったことを考えると、周囲が心配する気持ちも今なら理解できます。しかし、当時の私にはその気持ちが理解できず、偏見の目が苦痛で仕方ありませんでした。
もし今の私が、当時の私に声をかけてあげられるのなら、「子育て頑張っているね! ちゃんとわかっているよ。大変なことがあれば人に頼ってもいいから、あまり無理し過ぎないでね」と伝えてあげたいと思いました。
監修:松田玲子(助産師)
著者:木村なち/女性・主婦。3児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠や出産、育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

