膵臓がんで抗がん剤を投与すると副作用が現れる原因
抗がん剤治療には多かれ少なかれ副作用が伴います。これは抗がん剤ががん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えてしまうためです。例えば、抗がん剤の作用で白血球や血小板が減少する(骨髄抑制)、消化管粘膜が傷つけば吐き気・嘔吐や下痢、口内炎が起こり、毛根細胞がダメージを受ければ脱毛が起こります。このように抗がん剤の薬理作用そのものが副作用の原因となっているのです。また、一部の薬剤では特有の副作用(例えば神経障害や臓器障害など)も起こります。副作用の出方や重さには個人差がありますが、最近では副作用を和らげる薬も開発され、特に吐き気・嘔吐に関しては予防をすることが可能であることが多いです。それでも副作用が強い場合には治療スケジュールの延期や変更も検討します。主治医から治療内容と予想される副作用について十分説明を受け、不安な点は事前に相談しておくことが大切です。
「膵臓がんの抗がん剤の副作用」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの抗がん剤の副作用を紹介しました。ここでは「膵臓がんの抗がん剤の副作用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
膵臓がんの抗がん剤治療は何回程度するものなのでしょうか?
齋藤 雄佑 医師
まず、抗がん剤の種類は切除可能膵臓がんに対して手術前に行われる術前補助化学療法、手術後の再発を防ぐために行われる、術後補助化学療法、切除不能膵臓がんに行われる全身化学療法があります。術前化学療法は1−2月程度で内服や点滴のサイクルを2回行います。術後補助化学療法は内服や点滴など6週間で1コースのものを4回、半年間程度行われることが多いです。全身化学療法は特に期間や回数を決めずに、使える化学療法の選択肢がある限り、全身の状態が悪くならない限り治療が続けられます。そのためにも患者さん自身の体力や持病の有無が重要な要素になります。

