
永楽屋は、京都伝統伎芸振興財団(以下、おおきに財団)の創立30周年を記念し、京都五花街の芸妓へ、紗綾形の地紋を織り出した綸子の白生地150反を寄贈した。
8月19日(水)13:30、ホテルオークラ京都にて「おおきに財団創立30周年記念 白生地反物寄贈式」を実施。おおきに財団理事長の鈴鹿且久氏、京都五花街の各芸妓組合長、永楽屋十四代・細辻伊兵衛氏が出席した。
京都伝統伎芸振興財団と永楽屋について
京都伝統伎芸振興財団は、京都の伝統文化や京都五花街に受け継がれる伝統伎芸の保存・継承を目的として、1996年に発足した。「おおきに財団」の愛称は、「おたがいに」「おもいやり」「きくばりして」「にこやかに」の頭文字に由来している。
発足以来、さまざまな事業や「京都五花街合同公演」「ギオンコーナー」などでの公演を通じ、五花街の伝統伎芸の振興と、国内外への伝統文化の発信に取り組んできた。
また永楽屋は、江戸初期である1615年創業の京都の綿布商。創業以前、織田信長公の御用商人として活躍し、「永楽屋」の屋号を拝領。その後、呉服商から太物商という綿や麻の着物へと転換した。現在では、手ぬぐいや着物をはじめとする日本最古の綿布商として、京都にて十四代、410年以上にわたり商いを続けている。
また、創業前に手がけていた呉服を「呉服 永楽屋」として展開し、白生地から仕立てまで一貫して手がけるオリジナルの着物や帯を取り扱う。
多くの伝統産業と職人の技術によって生み出される着物
芸妓の装いに用いられる着物は、生地を織る機屋をはじめ、染色、金彩、刺繍、仕立てなど、さまざまな伝統産業と職人の技術によって生み出されている。

一反の白生地が着物となり、芸妓の装いを彩るまでには、多くの職人の手と技術が欠かせない。永楽屋は今回、京都五花街の芸妓へ白生地の反物を贈った。
この反物を芸妓たちに少しでも役立ててもらうとともに、花街文化と、それを支える伝統産業や職人の技術を未来へつないでいく一助となればと考えているとのことだ。
