江戸時代から続く永楽屋と花街との関わり
永楽屋と京都の花街との関わりは古く、江戸時代の初代細辻伊兵衛氏の頃まで遡るそう。初代細辻伊兵衛氏と大石内蔵助氏は親交があり、当時から花街との縁があったという。
八代細辻伊兵衛氏は、東京遷都後の京都の振興を目的として開催された京都博覧会の立ち上げに携わった。1872年、その京都博覧会の附博覧として始まったのが「都をどり」。八代細辻伊兵衛氏は、その後も京都博覧会や都をどりの運営に携わった。
また、永楽屋では、およそ100年前から現在に至るまで、舞妓の姿や花街の文化を題材にした「舞妓手拭」を数多く制作してきた。こうした商品づくりなどを通じて、長年にわたり花街との縁を大切にしている。今回の寄贈も、少しでも花街の人々の役に立てられればとの思いから実施されたものだ。

今回寄贈されたのは、芸妓に人気の高い紗綾形の地紋を織り出した、綸子の白生地。
綸子ならではのなめらかな光沢があり、光の当たり方や見る角度によって、紗綾形の文様が美しく浮かび上がる。

紗綾形は、繁栄や長寿が絶えず続くことを表す吉祥文様として、古くから着物などに用いられてきた。
花街文化と伝統産業を未来へつなぐため反物を寄贈

寄贈式では、永楽屋十四代・細辻伊兵衛氏からおおきに財団鈴鹿理事長へ目録、京都五花街の各芸妓組合長へ白生地の反物を寄贈。
また、おおきに財団から永楽屋へ感謝状が贈られ、出席者による記念撮影が行われた。

今後も永楽屋は、京都で受け継がれてきた伝統文化や伝統産業とのつながりを大切にし、京都の伝統文化や伝統工芸を未来へつないでいく一助となれるよう努めていくとしている。
花街文化と伝統産業の継承を願う永楽屋の活躍に注目してみては。
永楽屋公式サイト:https://www.eirakuya.jp
(佐藤 ひより)
