妊娠中に食べて良いものは? 食べた方が良いものは何?

妊娠中に食べて良いものは? 食べた方が良いものは何?

注意すべきことは?

体重増加を気にして食事の量を制限したり、妊娠後半期になるにつれ、むくみが気になるからといって水をあまり飲まないようにしたり、神経質になりすぎるのもよくないことです。程よい体重増加は必要ですし、水も血圧が高くなく、尿がちゃんと出ている場合は、正常なむくみなので制限する必要はありません。むくみは一時的なもの、むしろ1日に最低2リットル(コップ8杯)くらいは飲むようにした方がいいでしょう。

この食べ物は本当にいいの?

理想は手作りの自然な食事ですが、つわりなどでなかなか食べられない人もいるかもしれません。サプリメントはそんな時の補助的なものと捉えたほうがいいでしょう。しかし、いくら食事が喉を通らないからといって、過剰摂取は避けてください。

一般的に良いといわれている全粒粉、胚芽米、玄米などの精製度の低い穀物は、積極的に摂ってください。また、牛乳はカルシウムが豊富ですし、イチジクやクルミ、ホウレンソウなどからは鉄分が摂れます。ただ、糖の含有量の多いフルーツは、食べすぎには注意が必要です。

最近はもともと食の細い人や、偏食しがちな人が多くなってきています。栄養価を考えて、バランスよく食事されることを心がけてください。

プロフィール画像

竹内正人(たけうちまさと)

日本医科大学大学院卒業。葛飾赤十字産院産科部長などを経て東峯婦人クリニック副院長。医療の枠をこえた様々な取り組みを展開している行動派産科医。著書も多数。