【現役作業療法士が語る】発達障害の訓練はいったい何をするの?

【現役作業療法士が語る】発達障害の訓練はいったい何をするの?

発達障害には、早い対応が大事

療育のスタートは、早ければ早いほど良く、本来ならば就学前が良いと佐々木さんは言います。

「ペンの持ち方などは自分なりのやり方ができてしまうと、後から直すとなるととても大変です。また、学習の問題を持っているのに見逃されてきた子は、学校に行ってもわからないことだらけになってしまい、だんだんと学ぶ意欲をなくし、「どうせ自分なんか」と自己評価も低くなってしまいます。中には学校に行きたくなくなってしまう子もいます。気がかりがあったら早くから相談して、子供の能力を伸ばしてあげたり、関わりを変えてあげた方が絶対にお子さんのためになります」

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取材協力

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佐々木 清子

作業療法士・心身障害児総合医療療育センター

心身障害児総合医療療育センターに作業療法士として33年勤務。首都大学東京人間健康科学研究科修士課程卒。認定作業療法士、特別支援教育専門作業療法士。<br> 勤務開始当初から、自閉症、発達障害のお子さんやご家族との出会いがあり、当時は感覚統合療法が支援の主な方法だったため、感覚統合療法を学ぶ。その後、感覚統合療法の認定を受け、現在は日本感覚統合学会のインストラクターとして活動。<br> 現在勤務の療育センターでは、発達障害といわれるお子さんだけでなく、脳性麻痺などの体の不自由なお子さんなど、さまざまな障がいをお持ちのお子さんの作業療法を行っている。