ママの飲食が母乳に移行する程度

ママの飲食が母乳に移行する程度

カフェインは?

カフェイン:摂取後、母乳中には15~30分でピークとなり、1~2時間でその大半が母乳中に移行すると言われています(カフェインが母乳に移行する量は0.06~1.5%との報告があります)。ママの体内の半減期(体内から排出され、半分に減るまでの時間)は5時間程度ですが、新生児では半減期が98時間、生後3~5ヵ月には約14時間と排出に時間がかかり、ママが毎日カフェイン飲料を飲み続けると、蓄積された状態が続いてしまいます。※8参照

薬は?

薬の成分により大きく異なりますが、薬によっては母乳に移行する量が多く、移行する時間が短いもの、移行量が微量でも胎児、授乳育児の乳児への健康被害をもたらす可能性が高いものもあります。

授乳中に禁止されているのは、放射線医薬品、麻薬、抗がん剤、抗不整脈、抗精神病薬などです。※9参照

アスピリン(消炎鎮痛剤、心臓病治療)も禁忌になっています。

アスピリンを含む市販薬もいくつかあります。バファリンもそうですが、バファリンの発売元公式ページでも、

「授乳中の服用は避けてください。止むを得ず服用する場合は、授乳を避けることが望ましいです。
もしも服用してしまった場合は、12時間位あけて、さらに授乳したい時間の2~3時間前に溜まった母乳を一度搾り取り、その後溜まった母乳を与えてください。」※10参照
と記載がありますので、何か起こる際に心配されるのであれば、妊娠期、授乳期は服用を控えるのが望ましいかと思います。

尚、小児用バファリンの主成分はアスピリンではなく、アセトアミノフェンになり、乳幼児への体への影響に配慮しています。

主成分が同じでも、市販薬は病院での処方薬と異なる成分を含むものもあります。できるだけ病院で処方される薬を選択するのが望ましいです。
また、病院での処方時もですが、調剤薬局でも授乳時の服用について、再度確認されると尚良いかと思います。

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