年末年始、母乳ママはココに注意

年末年始、母乳ママはココに注意

●遠距離の移動は母乳ママの大敵

帰省などによる遠距離の移動も、母乳ママにとって厳しい条件が重なります。乗り物を使った赤ちゃん連れのお出かけは、思った以上に疲れるもの。授乳のタイミングがとれず、間隔があいてしまうのもおっぱいにはよくありません。寒い季節、体の冷えも心配です。

「鉄道でも車でも、遠距離を移動するときは、授乳できる場所や時間を考慮に入れて、計画を立てましょう。周りに気兼ねなく授乳できる車両を利用するのも手です。また、移動中の防寒対策も忘れずに。特に下半身を冷やさないことが重要です。タイツやレッグウォーマー、靴用カイロやムートンブーツなどもいいですね。この時期は、出先で授乳するとき、背中が冷えてしまうこともあります。使い捨てカイロを背中、下腹部に貼るのもおすすめです」

「たくさんのお母さんたちを見てきた経験からいえるのは、母乳の詰まりは、おっぱいにとって、よくない条件が重なったときに起こりやすいということです」と平出さん。

なるほど、何かマイナスのことがあっても、ほかの条件をプラスにすることで、詰まりの予防ができそうです。

赤ちゃんのいるはじめての年末年始、賢く過ごして楽しい時間にしたいですね。
(文・やまもとさくら+クレッシェント)

お話をお聞きした人

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平出美栄子

助産師

出張母乳相談室開業、矢島助産院勤務。母乳ケア(のべ4000人)と、子育て相談(のべ1500人)に携わる。病院勤務後は、子育てをしながら助産院、子ども家庭支援センターなどで働く。助産師とお母さんのつながりを深めたいとの思いから、埼玉大学大学院経済科学研究科にてマーケティングを学ぶ。