生まれ順別!兄弟姉妹の育て方

生まれ順別!兄弟姉妹の育て方

兄弟姉妹構成は、子どもの性格を形成するうえで影響するといわれる。女性と子どものための相談機関・フェリアンの窪田容子さんに、出生順位別・育て方のコツを聞いた。

●第1子の育て方

「長子は初めての子どもなので、ママは不安や緊張感をもって子育てをしがちです。そのため神経質になりやすく、その空気が子どもに伝わってしまうことも。ときには肩の力を抜いて、子どもを安心させてあげられる雰囲気づくりが大切です」(窪田さん 以下同)

また、下の子が生まれると自動的に「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になり、親から「お姉ちゃんなんだから」と言われ「(妹や弟に)譲ってあげないといけない」と我慢を強いられている子も珍しくない。

「特に男の子は、幼い頃より“後継ぎ”として期待され、息苦しさを感じていることもあります。あまり長子としての役割を押しつけないよう、下の子が生まれてからも甘えさせてあげましょう」

●第2子(中間子)の育て方

「中間子は、親の目が届きにくくなりがち。上の子は注目を浴び、下の子は末っ子だからと甘やかされ“自分が放っておかれている”と寂しさを感じていることもあります」

兄弟姉妹の年が近いとげんかが多くなるが、3人以上の場合、上と下がタッグを組んで、中間子だけが浮いてしまう、というケースも。

「ママが意識的に中間子に注目してあげるのがポイントです。何かをする時に、『大きい子から』や、『小さい子から』というのはありがちですが、『真ん中の子から』ということは、少ないでしょう。意識的に真ん中の子を先に呼んだり、何かをしてあげる機会をもったりするのもいいでしょう」

兄弟に分け隔てなく接しているつもりでも、長子に我慢を強いたり、末っ子を甘やかしたりしていませんか。兄弟を上手に育てるコツを、出生順位別にご紹介。

お話をお聞きした人

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窪田容子

フェリアン

女性と子どものための心理相談機関として評判の高い、フェリアン所長。臨床心理士。立命館大学・花園大学非常勤講師。子育てに関する著書・雑誌記事など多数。