生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

●ちょっと余裕があるなら…

もし、少し時間と気持ちに余裕があるなら、写る範囲だけ片付けるのもオススメだそう。撮影時の部屋の様子もわかるので、おうちの思い出にもなりますね。

【上・片付ける前/下・片付けた後】

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

●まんなか構図と三分割

被写体を真ん中に置くシンプルな構図を撮りがちですが、これはあまり良くない構図と言われています。しかし、きょん♪さんによれば、この構図がすべて悪いわけではなく、オシャレに見えるコツもあるそう。

「まんなか構図は頭上の余白に注意が必要です。余白が多すぎると、オシャレに見えません」

【まんなか構図 顔をアップにして撮る】

余白がほとんどないまんなか構図。顔のアップをまんなか構図で撮る場合、おでこが切れるくらいでもいい。

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

【まんなか構図 全身を撮る】
全身を撮る場合、頭上と足元の余白が同じくらいだとバランスがとれる。

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

さらに、バランスが良いと言われているのが三分割法。画面を3分割したとき、1:2(もしくは2:1)になる場所に被写体を収める構図です。

【三分割】
被写体が中心にあるより、背景と馴染んだ雰囲気のある写真になる。

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

【三分割 顔が向いている方に余白がある】
写真の左側3分の1に子どもの顔があり、顔の向きに余白があります。

生活感を隠して子どもをおしゃれに撮る方法は?

「見つめている先が余白になっていると、先を見ている感じがして、ステキな写真になります。窓際などで目が輝いていたら最高!」

スマホのカメラ設定でも、「グリッド表示」をONにすると、ファインダーを三分割するガイドラインが表示されて、簡単に三分割法の構図で撮影することができるそう。また、床や地面を水平に撮影したい場合にも、グリッドが役に立ちます。

背景をどこにするかを決めたら、構図も工夫してみましょう。

プロフィール画像

川野恭子(きょん♪)

写真家。神奈川県生まれ。Steidl Book Award Japan ノミネート。システムエンジニアの職を経て、「空をより青く撮りたい」という思いからカメラを手にする。キッチンから野の花まで、日常の何気ない景色を独特の色と光で切りとる作風で女性からの人気が高まる。執筆や講師、トークショー、広告撮影のほか、フォトツアーなど、多岐に渡り活動。横浜にて写真教室「Atelier photo*chocot 」を主宰。著書に『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『写真家きょん♪のふわっとかわいい「ゆるかわ写真」の撮り方ノート』(宝島社)ほか多数。