子どもを居酒屋に連れていく「いざか族」。アリ? ナシ?

子どもを居酒屋に連れていく「いざか族」。アリ? ナシ?

●騒いだり、走り回ったりする子を放置する

「親御さんもお酒を飲み、酔っぱらってしまったり開放的な気分になってしまうので、つい子どもを放ったらかしにしておしゃべりに夢中になってしまうことがありますね。しかし、子どもが店内を走り回ったり、騒いだりしていても注意もせず、お店や他のお客さんに迷惑をかけてしまうのはどうでしょう。飲食店は世代をこえたいろいろな人が集まる場所です。一緒に子どもを連れていくならば、外で食事をするときのマナーをきちんと教えましょう」

以上のように、気分が解放的になる“居酒屋”という場所であっても、子どもを連れて行く親としての責任を忘れてはいけないと、立石さんは話します。


「ママたちも、連日の夕飯作りから解放されたいときもありますし、たまには外でお酒を飲んでストレス解消もしたいですよね。かといって、ベビーシッターに預けるお金の余裕が誰でもあるわけではありません。そんなとき、子どもへのメニューやサービスが充実し、価格もリーズナブルな居酒屋はやっぱり便利です。私は、“いざか族がいけない”とは一概に言えないと思います。大事なことは、みんなが気分よく時間をすごすための気遣いや、子どもの成長への充分な配慮ではないかと思います」

居酒屋がファミリーに人気ということは、やはりそれだけニーズがあるということ。ならば周りのお客さんとの調和や、わが子の成長に充分な配慮をして、上手に利用するというのが大事なポイントのようです。
(構成・文/横田裕美子)

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立石 美津子

子育て本作家・講演家。著書は『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方 』など。