「最近の居酒屋には、ファミレスのようなところもあり、なかにはカラオケ付の個室まであるお店もあります。防音もされているため、子連れのママたちにとっては周りに迷惑がかからない便利な空間にもなり、誕生会などイベントに利用している人も多くなっています。しかし、今の70代、80代の人が子育てしていた時代は、“居酒屋=赤ちょうちん”のようなイメージがあり、“子どもをアルコールが置いてある場所に同席させるなんて常識はずれだ!けしからん!”といった世代間ギャップもあるのです」(立石さん 以下同)
しかし、子どもを居酒屋に同行させては行けないという、特別な決まりがあるわけでもない。
「“アルコールが置いてある場所に子どもを連れて行ってはいけない”という国の法律があるわけでもありませんし、お酒が置いてある店に“20歳未満の方は来店お断り”ということもありません。もちろん、未成年とわかってアルコールを提供したら罰せられますが…。つまり、子どもを居酒屋へ連れて行くかどうか? については、各家庭の方針があっていいと思います。問題点があるとしたら、次に挙げるようなことではないでしょうか?」

●子どもに“夜更かし”をさせる
「私が実際に目の当たりにした光景ですが、とある飲食店に3歳くらいの子を連れた親子が来店していました。時刻は、なんと夜11時を過ぎていました。ちょっとありえないなと思いました。親の生活スタイルはあると思いますが、それに合わせて深夜に子どもを外出させるのは世間の常識以前に心身の発達に悪影響です。子どもを夜10時以降まで付き合わせていると翌日に響いてしまい、寝不足から日中の集中力が衰えたり、機嫌が悪くなります。居酒屋に限らず、外食に子どもを連れて行く際は、6時くらいから入店し、8時くらいには帰宅するくらいがよいのではないでしょうか」
●タバコの煙
「やはり成長著しい大事な時期の子どもを、タバコの煙がモクモクと蔓延している場所に連れて行くのは決して健康に良いとはいえません。禁煙ブース席ならばまだ回避できますので、完備したお店を選ぶなど、子どもの健康に配慮したお店選びも大事だと思います」