親子で発達障がいを抱える【モンズースーさん】が子育てを語る

親子で発達障がいを抱える【モンズースーさん】が子育てを語る

●「この子はそういうタイプなんだ」と思うとラクになる

長男のこうした状況が続き、1歳半健診で保健師と話したことをきっかけに、市の紹介を受け、心理士に発達段階を見てもらう機会を得たモンズースーさん。そこで、発達の遅れを指摘され、「療育施設」の存在を知る。当時を振り返って、彼女はこう語る。

「うちの子は発達障がいの疑いがあるグレーゾーンです。ただ、グレーゾーンということがわかった時は、なんとなくわかっていたとは言え、結構重いなと感じました。重いけれど、ざっくりと、『この子はそういうタイプの人なんだ』とわかり、関連する本もたくさん出ていたので、そういう人の対処法を調べることができるようになったんです」

子どもの状態を前向きに考えることができるようになり、現在の明るい子育てができるようになったモンスーズーさんは、「『白か黒か』を決めたがる人は多いけれど、それが偏見につながってしまうこともある」と語る。

「これができるからいい子、あれができないからダメな子」と、ある一面だけをとらえて白黒つけることを否定するモンズースーさん。母親であればどんな特性も受け止め、すべて含めた上での「その子」であることを忘れずに…。何より明るい子育てをすることが大切だ。

(取材・文/相馬留美)

     

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モンズースー

漫画家

第29回 コミックエッセイプチ大賞受賞。出産後、ADHDと診断される。基本のんきで前向き。受賞後始めたブログ 『漫画 生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』が、アメブロ総合1位に。