●衝動的な子、力の加減ができない子の訓練になる「ボトルチップス/平和工業」(1500円)
「『そっと何かを置く』ときの指先の力加減が苦手な子は、調整力がありません。たとえば、給食を配るときにトレーにお皿を乗せて運ぶという行為に難しさを感じてしまいます。そこで、ゲーム感覚で調整力を鍛えられるのが、『ボトルチップス』です。これは牛乳瓶のような木のボトルのうえに、チップを重ねていくというゲームアイテム。崩さないようにするには、チップをそっと置く必要があるので、指先の感覚を意識することができるんです。遊び感覚で楽しめるので、子どもにとって魅力的な道具だといえるでしょう」(安部先生、以下同)
【発売元・問い合わせ】
平和工業株式会社 052-761-6287
http://www.mocco.jp/

●何分進んだか“見える”時計「タイムタイマーパーソナル/アクセス インターナショナル」(5800円)
「発達障害の子は、時計の針やデジタルの表示が分からないケースがよく見受けられます。『時間の概念』と『数字が意味すること』のイメージが結びつきません。そのため、時間の長さをとらえることが難しく、授業や遊びの時間が突然終わったという感覚になってしまうのです。そこで、おすすめなのが『タイムタイマーパーソナル』。残り時間を“赤い面積”で表示するため、時間を量で捉えることができるんです。赤い部分が常に動いていて、減っていくので、時間の概念も分かりやすいんです。こうした時計に限らず、1日、1週間という期間も“見える化”してくれる道具は、子どもたちの混乱や不安を避けるうえでとても有効です」
【発売元・問い合わせ】
株式会社アクセスインターナショナル 03-5856-9611
http://www.accessint.co.jp/
