発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

●カッとなる感情をコントロールする「ストレスリリーサー/アイシン精機」(480円)

「感情のコントロールが上手くできない子のなかには、すぐにカッとなって友だちを叩いたり蹴ったりしてしまう子どももいます。つまり自己調整力が働いていない状態です。この『ストレスリリーサー』は感情が爆発しそうなときにぎゅっと握るなど、使い方次第で気持ちを落ち着かせることができるようになります。たとえば“怒りレベル”が1になったら水を飲みに行く、レベル2になったらストレスリリーサーを握ってみる、といったかたちでカッとなる段階に応じたクールダウンの方法を教えてあげましょう。これで上手く気持ちを冷ますことができたら、必ず『素晴らしいね!』『よくできたね!』と褒めてあげることも忘れないでくださいね」

【発売元】
アイシン精機株式会社
http://www.aisin-asleep.com/

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

●失敗が多くて落ち込んでいる子の心を元気にする「見る目をかえる 自分をはげます かえるカード/tobiraco」(3900円)

「障害を持っている子を一面的に見たら、『できないことが多い』『ちょっと外れたことをする』など、ネガティブに捉えてしまいがちかもしれません。しかし、ネガティブなことでも柔軟な発想でひっくり返せば、ポジティブな言葉で表現できることもあります。そんな“技”を世の中のお母さんが身につけてくれたら、どんなに子どもが救われるだろうと思い、私が考案したのが『見る目をかえる 自分をはげます かえるカード』です。いわゆる異なる見方でとらえ直す『リフレーミング』を感情や状況ごとに整理したもので、たとえば、片面に『気が散りやすいね』とネガティブな表現が書いてあるカードのもう片面には『いろんなことに興味がもてるんだね!』と書いているなど、物事を肯定的に考えられるようになる言葉を記しています」

【発売元・問い合わせ】
株式会社tobiraco 03-6425-6912
https://tobiraco.co.jp/

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

お話をお聞きした人

プロフィール画像

安部博志

筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭

群馬県出身。慶應義塾大学文学部卒業。長野県の小学校(通常学級)で4年間、さらに盲学校で3年間担任をする。その後、東京都の小学校(特別支援学級)で7年間担任をする。この間、筑波大学大学院(夜間)を修了し、1998年から筑波大学附属大塚特別支援学校の教諭として現在に至る。専任の特別支援教育コーディネーターとして、2003年度から地域の子どもと保護者、教師の相談・支援にあたっている。