発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

●自分のことを表現できない、相手の話を聴けない子に「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム/tobiraco」(2500円)

「人の話を最後まで聴けずに自分だけ喋り続けてしまったりする子が、コミュニケーションの楽しさを発見できる道具です。『質問カードをめくって、それに対して答える』というシンプルなアイテムですが、『好きな果物は何?』といったよくある質問から、『1日だけ魔法使いになれるとしたら、何をする?』など、さまざまな会話を楽しめるような仕掛けになっています。自分の内面をさらけ出すことに抵抗感がある子のなかには、批判や批評をされることに強烈な嫌悪感を抱く子もいるので、どんな発言も否定せず真剣に耳を傾けることがゲームのポイントです」

【発売元・問い合わせ】
株式会社tobiraco 03-6425-6912
https://tobiraco.co.jp/

発達障害の子のための「すごい道具」 どんなものがある?

発達障害の子のだけではなく、社会生活において生じる“苦手なこと”の克服に一役買ってくれそうな道具の数々。もし我が子が困り感を解消できずに悩んでいたら、こうした道具の利用を考えてみてはいかがでしょうか。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)

お話をお聞きした人

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安部博志

筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭

群馬県出身。慶應義塾大学文学部卒業。長野県の小学校(通常学級)で4年間、さらに盲学校で3年間担任をする。その後、東京都の小学校(特別支援学級)で7年間担任をする。この間、筑波大学大学院(夜間)を修了し、1998年から筑波大学附属大塚特別支援学校の教諭として現在に至る。専任の特別支援教育コーディネーターとして、2003年度から地域の子どもと保護者、教師の相談・支援にあたっている。