●赤ちゃんは泣かせてあげるのがいい?
男女とも脳科学の観点からいくと、泣いたらすぐ抱いてあやしすぎるのも注意が必要だという。オムツも濡れてない、暑くも寒くもない、お腹も空いていないはずなのに、なぜか泣き止まない。これはどういうことなんだろう?
「泣くという行為は、脳にとってはなんとも気持ちよいストレス解消の行為です。涙を流すと、ストレスによって生じる神経反応を緩和する脳内モルヒネの一種も含まれていて、泣くと満たされた気持ちになります。泣きたくて泣いている赤ちゃんを、大げさにあやすのは、大きなお世話でしかありません。もし妻であるあなたが韓流ドラマに思いっきり浸って涙をこぼしている時に、夫が心配して話しかけて慰めてくれたら、イライラするのと一緒です(苦笑)」
泣いている赤ちゃんを抱き上げることは大事だが、ちょっと声をかけて、それでもまだ泣くようだったら優しく抱いたまま、思いっきり泣かせてあげていいそうだ。泣きたいときは、泣いていい。それは、赤ちゃんに“自然体で生きればいいよ”を知らせることになる。泣かれると焦ってしまうママやパパだが、夜泣きは脳の機能の一部だそうだ。どうぞおおらかに。
(取材・文/谷亜ヒロコ)
