7000以上の夫婦問題のカウンセリングで実感したことは、夫と妻の思考回路は違うということ
「これまで7000人以上のカウンセリングで、妻の言い分、夫の言い分を聞いてきました。そこには、明らかに思考回路の違いがあることがわかりました。つまり、“なんでわかってくれないの?”という考え方では、解決できないのです。互いの特性を知り、対処する。それこそが、夫婦円満のコツであり、鍵となるのです」(高草木さん 以下同)
日常生活でこんな時はないだろうか?
【買い物】
夫…目的があるから買いに行く
妻…目的がなくても買いに行く
高草木さんによると、夫婦で一緒に買い物に行ってケンカになるケースは多いという。
「夫と一緒に買い物に出かけても、夫がいちいちうるさかったり、急かしたりしてちっとも楽しくなぁと感じた経験がある人も多いのでは? 一方の夫は、いつ終わるかもわからない妻の買い物に付き合うほど疲れることはないと感じている人が多いのです」
これは、“買い物”への考え方の違いから起こるすれ違いだという。
「目的や問題解決のための行動や、会話が常に求められるのが男性社会です。だから、買い物も必要な物を買いに行くこと。つまり、目的を果たして初めて買い物が終了します。しかし、女性が買い物に行く目的は、モノを買うことだけではありません。女性は、買い物をする“過程”を楽しみたいのです。この気持ちを理解している夫でないとお互いに満足した時間を過ごすことが出来ないのです」
では、解決の糸口とは?
「妻は、誰にも邪魔されずゆっくりショッピングを楽しみたいのであれば、一人で行くに限ります。一緒に行ったとしても、夫の機嫌がナナメになってきたなぁと感じたら、ケンカになる前に別行動を促しましょう。夫は、妻と一緒に買い物に行きたいと思うなら、散歩のようなものと考えましょう。イライラをぶつけるのではなく、“過程”を楽しんでしまったほうがストレスなく過ごせますよ!」

