【料理】
夫…いかに極めるか
妻…いかに手を抜くか
近年、料理男子もどんどん増えており、日々、家事に追われる妻にとっては、そんな夫の存在はありがたいもの。しかし、夫が料理をはじめたことをきっかけに、妻が困惑するケースも多いそう。
「妻は、家庭を仕切るものとして、家事をいかに効率よく、うまく手を抜きながらも高いクオリティでこなすかを考え行動します。しかし、夫である男性はもともとこだわる生き物です。その能力は、女性のそれとは比べ物にならなので、理解しがたいと感じることがあります。研究熱心なことは素敵なことですが、それを家庭で発揮されると、夫婦のトラブルのもとになることも多いのです」
料理は、まさに男女間で大きな違いが出るという。
「妻は料理をするとき、いかに手を抜くかを考えながらも、“見た目”“美味しさ”“栄養”さらに、家計というバランスも考えます。しかし、夫は、食材にこだわったり、調理器具にこだわったり、調理時間のかかる料理を作ったり、家計もまったく気にせず“こだわり”を貫きます。それどころか、料理を作るだけ作ったら満足してしまい、妻に散らかったキッチンの片付け、洗い物をさせるケースもあり、トラブルになるのです」
こんなケースは、どうしたら回避できのだろうか?
「妻にとって、夫が料理をしてくれること自体は助かることですよね。妻の言い分もいろいろあるかとは思いますが、まずは、『嬉しい!』『美味しい!』『また作ってね!』と褒めまくりましょう。片付けも『なんで片付けないの!』と怒りをあらわにすると、夫も意地を張ってケンカになることも。そこは『片づけもお願いね~』と言ってニッコリしましょう。夫を料理するのも妻次第なのです(笑)。ただし、夫を1人でスーパーに行かせるのは危険です。買ってきた品物とレシートを見てびっくり! ということも多いので、気を付けてください。一方、夫にわかってほしいのは、日々冷蔵庫にあるものでパパッと作る妻の料理がいかに計算されつくした作品かということです。どうか、妻の料理に感謝を込めて『美味しかった』の一言を忘れずに!」
高草木さんの著書『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』(左右社)には、こういった夫と妻の考え方の違いと解決のコツがたくさん詰まっています。相手の特性を知って、思いやりを持って接することは、結果的に自分の幸せにつながります。相手を責めて衝突しても解決にはつながりません。せっかく縁あって夫婦になった二人です。互いの幸せのために、日々の生活で心がけてみてください。
(構成・文/横田裕美子)
