夫婦は、“理解してもらおう”と期待して待っていても、 なかなかうまくいかないもの
「日々の生活の様々なシチュエーションで、夫と妻の考え方の違いを痛感するのではないでしょうか? でも、そんな時“理解してもらおう”と期待して待っていても、なかなかうまくはいかないもの。互いが相手を知り、“理解しよう”と歩みよること、その努力こそが夫婦には必要なことなのです」(高草木さん 以下同)
そこで、よくある夫婦間のコミュニケーションの考え方の違いを例に挙げて、高草木さんに解決のコツを伺った。
【夫婦ゲンカ】
夫…逃げる
妻…攻める
高草木さんは、“どうしたら夫婦ゲンカをしない仲がいい夫婦になれますか?”とよく聞かれるそう。しかし、夫婦ゲンカをしない夫婦が“いい夫婦”“仲がいい夫婦”ではないという。
「本当に仲がいい夫婦とは、“正しいケンカができる夫婦”です。感情をストレートに表現する妻は、夫から納得のいく答えがかえってこないと、ついあれこれ責めたくなってしまうもの。一方、感情をすぐに言葉に変換することが苦手な夫は、間髪入れず返ってくる妻の言葉に返す言葉を失ってしまい、逃げ腰になってしまうのです。つまり、話し合いをしているつもりでも、正しい話し合いになっていないことが多いのです。さらに、“謝ったら負け”という意地の張り合いがケンカを長引かせてしまいます」
正しい話し合いとは、お互いの意見や気持ちを聞いて尊重し合い、お互いにとってベストな方法を見つけることができる“建設的な話し合い”だという。どっちが正しく、どっちが間違っているというジャッジは、夫婦間でしてしまうと、夫婦に上下関係ができてしまうのでNG。夫婦はあくまで対等であるのが理想だという。
「ケンカになったときは、妻は感情をただぶつけるだけでは、本当に夫に伝えたいこと、わかってほしいことは伝わりません。夫を一方的に正そうとしても、夫は責められていると思い耳をふさいでしまいます。そうならないためにも、“不安だ”“寂しい”などという気持ちを意地を張らず、強がらずにそのまま伝えましょう。夫は、ケンカになったときに黙っていると、妻は“問題から逃げた!”と感じます。そうなると、ますます妻の怒りは増すばかり。瞬時に言葉にできないならば、“もう少し時間をくれないか?”などと一声かけて距離をおきましょう。妻にちゃんと向き合っていることさえ伝われば妻も無駄には責めたりしないものです」
