【例文あり】年賀状の返信はいつまで?寒中見舞いと喪中の対応

【例文あり】年賀状の返信はいつまで?寒中見舞いと喪中の対応

喪中の相手には年賀状ではなく寒中見舞いが一般的

「喪中はがきを受け取ったから●●さんには年賀状を出すのを控えよう」というのは、よくある話。でもこれは、正しい情報なのでしょうか?

「喪中はがきは正式には『年賀状欠礼の挨拶状』といいます。意味合いとしては『喪中につき年始のご挨拶を控えさせていただきます』と、喪中を知らせる目的ではなく、喪中のため挨拶ができかねます、というお知らせです。ですので、喪中の方に年賀状を送ってはいけないということはありませんし、受け取ることにも問題はございません」

しかし、これはあくまでも喪中はがきがどういうものなのかということ。森さんによると、現在は喪中のはがきをもらったら年賀状を控えるのが一般的だそうで、代わりに寒中見舞いを送るのがベストだといいます。

寒中見舞いは季節の挨拶状なので、年賀状のように決まったルールはありませんが、喪中の相手に送る場合などは注意点があるそう。

1)年賀はがきを使用しない
2)正月に関する言葉は使用しない
3)拝啓、敬具などの頭語、結語は不要
4)家族写真などのプリントは控える

これらを踏まえたうえで、以下のようにまとめるようにしましょう。

【例文】
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい毎日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
(自分の近況などを書く)
お身体をどうぞご自愛くださいませ。
日付 ●●年●月

年賀状であっても寒中見舞いであっても、何よりも大切なことは「相手を気遣うこと」。予定していなかった年賀状や喪中のはがきが届いたら、慌てずに1枚1枚丁寧に対応することを心がけましょう。
(文・奈古善晴/考務店)

お話をお聞きした人

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森良子

NPO法人日本サービスマナー協会認定講師

全日本空輸株式会社に客室乗務員として入社後、約10年間、国内線・国際線の乗務にあたる。組織内では、チームコーディネーターとして、新人及び班員の育成指導などに携わる。現在は、全日本空輸株式会社での経験を活かし、一般企業の新入社員教育やビジネスマナー講座、接遇講座、電話応対講座など、幅広い講座を担当している。