●子にデジタルデバイスを渡すのは、約束を守れるかどうかが鍵
だが、成長するにつれて「ママやパパが毎日触っているスマホ」に子どもが興味を惹かれるのは自然なこと。わが子が3歳を過ぎて、ある条件を守れるようになったら、スマホに触れてもOKな適齢に入る、と五十嵐氏は考えている。
「3・4歳になって『15分までだよ』という約束事を守れるようになったら、デジタルを遊びの一環として取り入れてみては? 子ども番組も15分単位のものが多いですよね。それと同じ感覚で、遊びの選択肢のひとつとして就学前に慣れておくぶんには、なんら問題はないと思いますよ」
そもそも私たち大人のように、今の子どもたちはデジタルとアナログを区別していない。レゴやパズル、人形遊びや外遊びと同じように、スマホに触れることも「遊び」の選択肢のひとつにすぎないのだ。
3歳以降、約束事を守れるようになったら、区切りをつけて使わせてみる。それが子どもとデジタルデバイスが関わる最初の望ましいスタートラインといえるだろう。
(取材・文:阿部花恵 編集:ノオト)
書籍紹介:「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新社)
