どう選ぶ? 子の才能を伸ばす知育アプリの選び方

どう選ぶ? 子の才能を伸ばす知育アプリの選び方

●子のどんな能力を伸ばしたいかを考えよう

「これらすべての条件を満たす必要はありませんが、あくまで選ぶ際の目安として、参考にしてください。デジタル教育という視点から考えると、『子どものどんな能力を伸ばしてあげたいか』という視点を持って選ぶといいですよ」

たとえば、「絵本が大好きなわが子の想像力をもっと伸ばしてあげたい」というときは、自分で物語を作れる本作りのアプリを。ひらがなを覚え始めた子には、ひらがなを学べるアプリを…というように、子どもが今、興味を持っていることに関係するアプリを選んでみよう。

「その際に大切なのは、最初から子どもに『やってごらん』とただ渡すのではなく、ママやパパが実際にちょっとやってみせてあげること。『こうやるとこんな風になるね』という例をいくつか見せてあげると、子どもは自分なりに遊び方を見つけようとするはずです」

スマホで動画をただ見せているだけでも、子どもは集中してくれるため、親は楽かもしれない。でも、教育的効果を考えるのであれば、まず親がアプリを選び、時間のルールを決めて、一緒に楽しんでみるといい。いろんなアプリを試していくうちに、わが子の思わぬ才能が発見できるかも!
(取材・文:阿部花恵 編集:ノオト)

書籍紹介:「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新社)

お話をお聞きした人

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五十嵐悠紀

1982年生まれ。明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科専任講師。専門はコンピュータグラフィックスおよびユーザインタフェース。