人間本来の昼行性のリズムに
本来人間は、陽の出ている昼間に行動し、陽の落ちる夜間に眠る「昼行性」の生き物です。ただ乳児はまだ昼夜の区別がつかず、一日中「寝ては起きて」を繰り返し、一定の生活リズムを保てません。そのため、人間本来の生活リズムを身につけさせることが子育ての初めの一歩になるといえます。通常5歳くらいまでに昼行性の生活リズムが身につき、昼寝の時間が少なくなったり無くなったりします。しかし夜にしっかりと睡眠を取らせないと、体内時計が正常に機能せず、この年齢になっても昼寝の習慣が抜けなくなってしまう恐れがあります。大人が長年の睡眠リズムをすぐに変えることはなかなか難しいですが、成長途中である5歳くらいまでの子供ならば1週間程度でリズムを正しい状態に戻すことができますよ。
早寝早起きを身につけさせるポイント
子供に早寝早起きをさせるためには、どのようなことに留意すれば良いのでしょうか。すぐにでも実践できる5つの工夫を紹介します。
就寝前の時間はゆったりと過ごす
スムーズに入眠できるように、就寝時間の前から脳に刺激を与えずに静かに過ごすことも大切です。夕飯や入浴を早めに済ませておくと、就寝前の時間をゆっくりと過ごすことができますね。
部屋を極力暗くする
照明の明るさは睡眠の妨げとなるので、子供の自然な睡眠欲求を邪魔しないためにも、寝室の電気を消す、カーテンを閉めるなどの環境づくりが重要となります。
スマホやタブレットを寝室に持ち込まない
スマホやタブレットが普及している現代では、子供を寝かしつけるためにそれらを使って絵本の読み聞かせをしている方も多いのではないでしょうか。しかし、スマホやタブレットのブルーライトが子供の入眠を妨げるほか、アプリに興味を持った子供が興奮して眠れなくなることもあります。
日中しっかりと体を動かせる
日中おもいきり体を動かして遊ばせることも大切です。体が疲れていると、スムーズな入眠や質の良い深い睡眠が得やすくなります。親が子供と積極的にスキンシップをはかり、十分に遊び切って夜を迎えることが理想的です。
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決まった時間に目覚めさせる
朝、決まった時間に起こすようにすると生活のリズムが体に馴染むようになります。だんだん睡眠のリズムに体が慣れてくると、起こさなくても時間になると自ら起きてくるようになりますよ。
