「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」の違いとは⁈
冷奴は豆腐を使った料理のひとつ。木綿豆腐と絹ごし豆腐の2種類があります。絹ごし豆腐は絹の布で豆乳をこして作ったもの、木綿豆腐は木綿の布でこしたものと誤解していませんか?正解は食べたときの食感が違うため、絹と木綿と呼ばれるようになったそう。原材料はどちらも同じですが、何が違うのかというと製造過程が違います。
【木綿と絹の製造過程】
木綿豆腐は、豆乳に凝固剤を加えて一度固めたものをくずしてから、圧力をかけて水分をしぼり、再び固めたものです。一方、絹ごし豆腐は、木綿豆腐よりも濃い豆乳に凝固剤を加え、そのまま固めて作ったものです。
このように木綿と絹ごし、2種類の豆腐があることで料理に幅が生まれます。焼いたり、炒めたり、煮たり、揚げたりする際には、しっかりとした固さがある木綿豆腐がピッタリ。冷や奴やサラダなど、豆腐そのものの食感を楽しむときには、絹ごし豆腐の方がオススメです。自分の好みに2種類の豆腐を食べわけられるのも魅力のひとつなのかもしれませんね。
また、きぬ豆腐のような柔らかい豆腐が生まれたのは、江戸時代の中期と言われており、製造法の工夫もされてきました。豆腐の歴史は、より柔らかくて舌触りのいいものを求める歴史だったと言えるでしょう。

冷奴は低カロリーで栄養が豊富
冷奴は、「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」で栄養素も違ってきます。
【木綿豆腐】
木綿豆腐は水分を絞るために栄養分が圧縮されており、絹ごし豆腐と比べてたんぱく質や脂質を多く含み、カルシウムや鉄分、ビタミンE、食物繊維も豊富です。中でもカルシウムは絹ごし豆腐の約3倍、ビタミンEは約2倍も含まれているそう。
【絹ごし豆腐】
絹ごし豆腐は、豆乳をそのまま固めるので、木綿豆腐と比べてビタミンやカリウムなどの栄養素が多く入っていると言われています。
【薬味について】
薬味には名前の通り毒消しや薬のような効果が期待できると言われており、夏バテ予防に効果的です。ネギはビタミンA・Cを豊富に含み、生姜には胃腸運動への作用や食欲増進、体を温める作用があり、しそには免疫力を高めてくれるαリノレン酸、ミョウガには熱を冷まし、解毒を促進する効果と健康や夏バテを予防する効果が期待できると言われています。
