育児ノイローゼの症状と対処方法。つらいときは1人で悩まないで

育児ノイローゼの症状と対処方法。つらいときは1人で悩まないで

つらいときは専門の機関も利用しよう

育児ノイローゼが重症化すると、自分の気持ちを整理するのも難しくなります。「育児の何がつらいのか」「どうしたら解決できるのか」をうまく他人に説明できないこともあるでしょう。

解決の糸口を見つけにくい問題は、専門の機関に相談するのがおすすめです。家庭内で話し合っているだけでは思いつかないようなアプローチ方法を見つけてくれるかもしれません。

子育て支援センター

「孤独感がつらい」「育児の不安を相談したい」というときには、「子育て支援センター」がおすすめです。「厚生労働省」では、2014年の4月から「地域子育て支援拠点事業」について実施要項を定めて推進しています。

20年の調査では、全国の拠点は常設の「一般型」と児童館や児童福祉施設を借りて実施する「連携型」を合わせて、7500カ所以上にものぼるそうです。

職員に話を聞いてもらえるのはもちろん、「一時預かり」を実施している施設もあります。子育て世代のママが集まるため、子どもをきっかけに同じ立場で話せるママ友が見つかるかもしれません。近所にある施設を探し、どのような支援を行っているか調べてみてはいかがでしょうか?

出典;地域子育て支援拠点事業実施状況(令和元年度)

児童相談所

児童相談所というと、虐待など大きな問題が起こったときに利用される施設といったイメージがあります。しかし、実際にはもっと幅広い相談を受け付けている場所です。

児童相談所のメリットは、「児童福祉司」や「保健師」といった専門知識を持った人に相談できるという点でしょう。第三者の冷静な目で、自分の状況を判断してもらえます。

子育ての悩みに対応する適切な機関や施設のこともよく知っているため、自分に必要なサービスがどこで受けられるのかといったことも気軽に相談してみましょう。

全国児童相談所一覧|厚生労働省

心療内科

気持ちが不安定になっているときには「心療内科」を受診してみるのもよい方法です。病院というと大げさに感じるかもしれませんが、心療内科では軽度の悩みを持った人のカウンセリングも通常の診療として行われています。

メンタルな問題を専門に取り扱っているため、心を軽くする方法についてもアドバイスがもらえるでしょう。「歯が痛いから歯医者に行こう」くらいの気持ちで、予約の電話を入れてもよいかもしれませんね。

まとめ

「子どものために我慢しなくちゃ」「子どもを幸せにしたい」と思い、子育て中の多くのママが日々頑張っています。とはいえ、心が悲鳴を上げるほど頑張りすぎては本末転倒です。子どもの本当の幸せとは、大好きなママが笑顔でいてくれることなのではないでしょうか?

もし今「うまく笑えない」「子育てがつらい」と思っているのなら、育児ノイローゼかもしれません。自分からSOSが出せるうちに、なるべく早く身近な人や専門の機関に相談しましょう。